天才を作る親たちのルール トップアスリート誕生秘話 (Sports graphic Number books)
- 文藝春秋 (2016年2月13日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163904023
作品紹介・あらすじ
日本を代表するトップアスリートは、家庭でどのような教育を受けたのか。親がしたこと、しなかったこと。12家族から見えるそのルール。世の中には「天才」と称されるスポーツ選手が何人もいる。天才って何? 大量の汗とともに磨かれる技、そして肉体と精神、その上に成り立っている競技スポーツに生きる選手に対して、「天才」という曖昧模糊とした言葉には違和感がある。その疑問から始まった、トップアスリートの親へのインタビュー集。多くの読者に好評を博した2003年刊の同テーマ書籍に続く第二弾。今回は、萩野公介(水泳)、白井健三(体操)、桐生祥秀(陸上)、永井花奈(ゴルフ)、石川佳純(卓球)、木村沙織(バレー)、井上尚弥(ボクシング)、竹内智香(スノーボード)、藤浪晋太郎(野球)、宇佐美貴史(サッカー)、宮原知子(フィギュアスケート)、大谷翔平(野球)の親へ取材。それぞれ育て方には個性がありながら、数え切れないほどの共通項もあった。筆者がそこで導き出す、天才の作り方とは。
感想・レビュー・書評
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図書館でたまたま見つけて読んでみました。
後で調べてみてわかったのですが、
同じような内容で、前作があるんですね。
※天才は親が作る
https://booklog.jp/item/1/4167717204
今回は、前作からの続きで、
より若いアスリートの両親にインタビューして、
どんな育て方をしたのかを帰納法的に明らかにした本。
当たり前だけど、子育てに画一的な公式はないし、
このインタビューだけを鵜呑みにすることは正直にできない。
(だって、言いたくないことは両親も喋ってないだろうし。)
そういう意味では、著者にはもう一段深いリサーチを
してもらいたかったというのが正直な気持ちですが、
それでも両親の価値観や考え方を知るのには、役立つと思います。
最後に子育ての共通点がまとまっているのですが、
それは以下のようなもの。
①親がきっかけを作る
②繰り返し練習を怠らない
③褒め上手
④常に考えさせる言葉がけ
⑤否定語を使わない
⑥目標設定に無理がない
⑦怒るのではなく叱る
⑧鼻をへし折る
⑨親が指導者
⑩母親の睡眠時間はほぼ4時間
⑪家族の時間が多い
⑫反抗期がない
⑬親も一緒に汗を流す
⑭子育てを楽しむ
⑮立派な社会人に
⑩の母親の睡眠時間はほぼ4時間って…。
個人的に大事だと思っているのは(仮説)、
⑬の親も一緒に汗を流す。
上手くても下手でもいいから、
親が頑張っている(熱中している)姿を
見せるのが大事ではないかと思っています。
個人的に感激したのが元阪神の藤浪投手の両親の
「(子育てを通して)息子らに人生を豊かにしてもらっている」という言葉。
ついつい子育てを親の義務みたいに感じることがあるかもしれませんが、
こういう考えを持てるのは素敵だなぁと思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
子供を一流アスリートにしないとしても、どう向き合うべきか親として参考になる一冊。
ルール
①親がきっかけを作る
②繰り返し練習を怠らない
③褒め上手
④常に考えさせる言葉がけ
⑤否定語を使わない
⑥目標設定に無理がない
⑦怒らず叱る
⑧鼻をへし折る
⑨親が指導者
10.母親の睡眠時間は4時間
11.家族の時間が多い
12.反抗期がない
13.親も一緒に汗を流す
14.子育てを楽しむ
15.立派な社会人にする心持ち -
アスリートの親が、必ずしもアスリートを育てようとしていたわけではないんだな。もっと子育てを楽しもう、と思った。
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本のタイトルに違和感はあるが、図書館の子供向け絵本コーナーの一角にあり、軽い気持ちで一読
様々なアスリートが育った家庭の物語が単純に面白い
また、読み進める中で、自分自身が親から受けた愛情やその記憶を思い返し、改めて我が子への接し方を考えるきっかけになった
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天才は親がつくる、のか?
そうではないにしろ親の役割は大きい -
改めて両親に感謝。
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著名スポーツ選手の親を描いた短編集。子育てというか家族がメイン。どの親も「特別なことはしていない」と話す。ただ、出てくるエピソードは子への想いにあふれており、だからこそ、この選手が誕生したのだと納得ができる。
個人的には石川・宮原・桐生のエピソードが印象的。ただ、どれも素敵な内容で、選手を応援したくなるものだった。 -
成功事例だけの本ってあまり面白くないな。12人のアスリートが出てくるが、あとがきにまとめられてるとおり子育ての共通点が15もあって、そりゃあどれも似たり寄ったりの話になるなぁと。反骨心をバネにしたとか、生まれてすぐに捨てられて親の顔も見たことないとか、2、3人そういう話があったほうが強烈な印象を残したと思うが、豪華なラインナップの割に、結果的にとても平板な一冊になってしまった。ゴルフ永井花奈選手のご実家が「のりや」だったのに癒された。お父さんをお見かけしてるかもしれません(笑)。
1)親がきっかけを作る
2)繰り返し練習を怠らない
3)褒め上手
4)常に考えさせる言葉がけ
5)否定語を使わない
6)目標設定に無理がない
7)怒るのではなく叱る
8)鼻をへし折る
9)親が指導者
10)母親の睡眠時間はほぼ4時間
11)家族の時間が多い
12)反抗期がない
13)親も一緒に汗を流す
14)子育てを楽しむ
15)立派な社会人に -
普通の家庭でも参考になったり、なるほど!と
思う事がたくさんありあっという間に読めてしまいました(^^)
一流のスポーツ選手は人としても一流なんですね。
その親もまた然り。 -
本人が凄いのか、親たちが凄いのか、両方凄いのか。インタビュー読んだだけでは、分からない。
色々な偶然と絶え間ない努力と、とんでもない執念と、要素は色々あるだろう。
成功譚なので、明るい面が多い。
影の数々の敗れ去った名もなき人達の話も知りたくなる。