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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784163910062
作品紹介・あらすじ
江戸が東京になって、日露戦争、関東大震災、東京大空襲、そして平成の終わりまで、たったひとりで生き抜いた男がいた。
男は1861年3月13日、横浜で生まれた。
とても成長の遅い子どもで、3歳になるまでまともに歩けず、ゆっくりと時間をかけて成長してからは、人並みに結婚もした。
何度も死に損なったけれど、それなりに人生を楽しんで、あらゆるものを見てきた。
五千円札の女と懇意になったり、朝鮮人狩りから少女を救ったり、ヤミ市の少年たちに自活の道を施したり、不死化細胞の研究に協力させられたり、数奇な運命とともに生きた。
この男、159年にも及ぶ人生最後の望みとは?
30歳の女性看護師に何を託すのか。
さあ、夢見るようなタイムスリップが始まる!
文壇の鬼才が世に問う、圧倒的なイマジネーションと構築力による衝撃の書。
感想・レビュー・書評
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159歳まで生きて明治維新から平成までを見てきた男、という話なんだけど、それほどSFファンタジーぽさはなくて、一般人の目から見た歴史という感じ。もっと政治的な事件やできごとについて語られるのかなと思っていたんだけど、それよりも、たとえば文明開化、日露戦争、関東大震災、第二次世界大戦、終戦、オリンピック、高度経済成長などを、ごく一般の人たちがどういうふうに見ていたか、そのころどんなふうに暮らしていたかがわかる感じだった。本当にその当時実際に生きていた人の思い出話のようにリアル。主人公159歳まで生きた男が子ども~若者までの時代、つまり明治、大正、昭和の戦後くらいまでの話がより詳しい感じだけど。
やたら長寿であることの説明も、不老化した細胞が…、とか思ったより現実的な感じで(でもちょっと「精霊」とかは出てくる)、ロッキード事件でも有名なフィクサー児玉誉士夫(あんなに当時有名だったのに名前忘れてて検索してしまった…)がモデルの人物が、自分も不老不死になりたいからと主人公に近づくとかおもしろかった。
ラストのほうで、時間の哲学みたいなこととか、死生観みたいなことを考えさせられて、個人的にだけどけっこう暗い気持ちになった……。結局、若いころにはいろんなことを見て経験できるけれど、長生きしたとしても晩年はやはり暇を持て余して孤独になる、っていうか……。
日本の未来についても、実質「滅びる」ことが短く書かれているし。
でも、著者は絶望してはいないと感じられてそれはよかった。
「悲惨な事態をできる限り避けようと努力し、非情な運命から逃れようとし、また日々の暮らしの中に安らぎと楽しみを得ようともしてきた。そして、それらの営みを忘れまいとした。」すべてはそれでいい、というような。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
まさにタイムトラベラー。大人の少年ドラマシリーズです。こういうの大好きです。自分も長生きしたいので、なんとか肖れないものでしょうか。時代を冷静に分析、評価しているところも流石です。
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江戸からの東京に変わり、日露戦争、関東大震災、東京大空襲、そして平成の終わりまで、たったひとりで生きてきた男がいた。
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島田雅彦「人類最年長」https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163910062 読んだ。あーあ島田雅彦でさえもハルキムラカミ並みに落ちてしまったか。なんだろな時事を自分視点で解説したり昔語りしたりというのは老化上避けられないのかな、嫌だなあ。本の内容は何もない。ただの政経の教科書と同じで超他人事で浅く薄い(おわり
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映画化希望!和製フォレストガンプ。
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万延2年(1861年)生まれの159歳。名前はこれまで4つ使ってきた。幕末から明治維新、自由民権運動の時代、日清日露戦争の戦勝国だった大日本帝国時代、大正デモクラシー、エログロナンセンスの流行した昭和初年、戦前・戦中・戦後、高度経済成長、昭和バブル期、平成不況、そして令和の現代まですべてをリアルタイムで経験し、3つの世紀と9つの元号の時代を生きた男の一代記。近代150年史が一人の男の中にあるという驚異!
島田雅彦は、失礼ながら「終わった作家」のように思っていたが、考えを改めた。これはめっぽう面白かった。島田は60代を迎えて円熟期に入っている。今後も注目しなければならない。
「「日進月歩」とか、「光陰矢の如し」とか、「苦節二十年」とかいいますが、私が思うに、時間なんてものは現実には存在しない。時間は「あの世」とか「神」と同様、人間が編み出した幻想に過ぎないんじゃないか、と。確かに万物は流転します。私たちは成長したり、老いたりします。物は壊れたり、腐ったりします。そういう変化そのものを時間の経過と錯覚しているだけなんですよ」……これはシベリア帰りの未来人ヒモテツの言葉。(pp.212~213) -
面白いし勉強にもなる。
歴史って本当に繰り返してるのね。 -
【Entertainment】 人類最年長 / 島田雅彦 / 202200504 /21/940/<285/166551>
◆きっかけ
アマゾンで発見
◆感想
・明治維新前後から現代に至るまででの歴史が庶民目線で描かれてて面白い。
・「肉体は老いなくても精神は老いる」、「人生とは記憶の蓄積のことにほかならない。記憶が失われてゆけば、人生も儚く消える」など、人生100年時代と言われる今、私たちが持っておくべき。
・特に前半の「肉体は老いなくても精神は老いる」は、肉体の老いは気づくだろうが、精神の老いってなかなか気づかないものなのではとも思う。いずれにせよ、今ある状態がこのままずっと続くなんていうのはただの希望でしかない、ということは頭の片隅に置いておきたい。 -
随所に日本社会への風刺が利いてて面白かった。
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R3/1/4
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戦前、戦中、戦後と一人の目を通して見るってことは、こういうことなんだ。やっぱり語り継ぐ、言葉に残すって、大切ですね。
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ある程度の長生きを超えると、しかも不死となると呪いなのかぁ。
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他の人が書いているので、感想のみ。
うん、薄味だったけど久々の読書にはよい本でした。ただ一人の男の人生がそれこそ歴史に沿って淡々と述べられており、実はこの歴史の裏側はこういうことが実はあったのよ。とかそういうのがあればいいと思った。が、個人的にはこういうのは好きなので★四つです。 -
おっぱいのくだり、いらなかったなあー
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本当の生き字引のような一人の人間の話、とても痛快でした。
最後のお願いが笑えた! -
幕末に生まれ、明治から現在まで、さらに未来を生き続ける男。自らの人生譚を通して、平民目線での日本の近現代史を伝える。それぞれの時代は、種々の書籍、映像あるいは年長者の語りで学んできたが、ここに一連の経緯をまとめていただく。とまあ、数奇な男の生涯が小説の体を成してはいるのだけれど、史実をなぞってとりわけ突飛な創作もないので、復習になりましたというところ。ヒモテツの時間の講釈は楽しかった。歴史上の人物は実名と思いきや、児玉誉士夫は鬼頭洪太で登場。松本清張のキャストを拝借していいのかな。
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1861年(大政奉還の5年前)に生まれた男。発育不良かと思いきや身体的には老けるのが普通の人のおよそ半分ぐらい。満州の長老に長生きの術を施されたせいもあってか生きに生き続け,現在159歳。不自然にならぬよう名を何度か変えつつこの男が生き抜いてきた明治・大正・昭和・平成の時代を,自分の歴史として生々しく克明に語り尽くす物語。圧倒される。主人公の誕生日1861年3月13日は作者島田雅彦の誕生から丸100年前なのだった。
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年を取るのが異常に遅い遺伝子をもった男の物語。
明治から平成の終わりまで、他人の戸籍を乗り継いで生きていく。 -
市井の人々に紛れて暮らす超長命者の主人公の眼を通し、明治・大正・昭和・平成の世相を串刺しにしたもので、とても読みがいのある小説だった。実在の人物・事件を処々にコラージュ的に織り込んであるが、違和感なく受け入れられる。老境を通り越した超長命者の心理はいかほどなものかと、想像をかきたてられた。
著者プロフィール
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