文豪春秋

  • 文藝春秋
3.50
  • (3)
  • (13)
  • (19)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 240
感想 : 16
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163912141

作品紹介・あらすじ

「芥川賞を私に下さい」と選考委員の佐藤春夫に手紙を出した太宰治。中原中也と小林秀雄のある女性をめぐる三角関係。谷崎潤一郎の「細君譲渡事件」……教科書に載るような文豪たちも、実生活ではワイドショー顔負けの様々な事件を起こしていた。それらを文藝春秋創業者・菊池寛がこっそり教える漫画版文壇事件簿。漫画に描くのは、『有名すぎる文学作品をだいたい10ページぐらいのマンガで読む。』シリーズで知られるドリヤス工場さん。同シリーズは、又吉直樹氏が日本テレビ系「世界一受けたい授業」で二度にわたって取り上げ、累計40万部以上になっている。今回の本には、又吉直樹氏が以下のような推薦コメントを寄せている。「面白かった!常識を超えた変態性を知ると、その作家の作品に触れたくなるのが不思議。楽しみながら、読書欲を掻き立ててくれる漫画です」(登場する文豪たち)太宰治 中原中也 川端康成 檀一雄 坂口安吾 谷崎潤一郎 宇野千代 国木田独歩 永井荷風 岡本かの子 夏目漱石 直木三十五 石川啄木 山本周五郎 志賀直哉 向田邦子 若山牧水 須賀敦子 樋口一葉 久米正雄 泉鏡花 江戸川乱歩 第島崎藤村 林芙美子 中島敦 与謝野晶子 澁澤龍彥 吉屋信子 菊池寛 芥川龍之介

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ドリヤス工場、最新刊。

    文豪達の奇抜なエピソードを4ページにまとめた、早い話が「◯◯すぎる文学作品」の文豪版。

    老舗出版社(文藝春秋)の女性社員に菊池寛の銅像(時には肖像画やレリーフで登場)が文豪達のエピソードを語るというのが各話の流れだが、さすがに4ページでまとめるには難しいようで説明文が多く漫画と絵物語が一緒になっている印象を受ける。
    なので所々はしょってはいるもののサクサクと読める「◯◯すぎる文学作品」と比べると読むのに時間が掛かるのが難点か。
    もう少しページ数が多ければ何とかなったのだろうけど、掲載誌が「文學界」では漫画にそうページ数を割く訳にはいかないだろうしそれも致し方無いか。

    でも出版社からの依頼という事もあるだろうが、テーマを文学から文豪への変更というのは良かったと思うし、面白いか面白くないかで言えば勿論 面白いわけだし。

    連載は既に終了したようで、現在 作者(ドリヤス工場)はオリジナル作品を連載中であるが次にどんな「◯◯すぎる◯◯作品」「◯◯春秋」を描くのか楽しみではある。

    因みにブクログ(もしくはAmazon)で「文豪春秋」を検索すると同じタイトルの本が3冊出てきたのには驚いた。(内1冊は いしいひさいちの4コマ漫画!!)
    それだけ簡単に思いつくタイトルって事なんだろうな(笑)

    • 深川夏眠さん
      いしいひさいちの文豪春秋が気になります(笑)。
      いしいひさいちの文豪春秋が気になります(笑)。
      2020/07/12
    • darkavengersさん
      深川夏眠さん、いいね、コメントありがとうございます。

      いしいひさいち版は広岡達三先生のやつで自分も気になっています。

      中古店で探...
      深川夏眠さん、いいね、コメントありがとうございます。

      いしいひさいち版は広岡達三先生のやつで自分も気になっています。

      中古店で探してはいるのですが中々見つからないんですよね(泣)
      ののちゃんは結構見かけるのですが(笑)
      2020/07/12
  • 面白かった。菊池寛が創立した文X春秋に勤める社員が、社内のあらゆるところに置かれている菊池寛の銅像や絵画、レリーフなどに、当時の文豪たちの小ネタを教えてもらう、という内容。よく知られたゴシップばかりではあるが、抽出ポイントがとても良いのと、うまくまとまっている上に、社員キャラが良い感じのヌケ感があってよい。久しぶりに藤村の新生を読みたくなった。水木スタイルの絵が、どんな鬱な内容もドラグされずに読ませてくれるところが良いと思う。

  •  文豪春秋、題名で勝ち!まあ、マンガは好き好き(笑)。ブログにはあれこれ乞描きました。
     https://plaza.rakuten.co.jp/simakumakun/diary/202308190000/

  • 漫画です。

    文学作家の生き様、エピソードを各2〜3
    ページで紹介します。

    ファスト何とか、ということで最近問題に
    なっていますが、もともと作家の生涯なん
    て一冊の本になっていないことの方が多い
    ので、良しとしましょう。

    明治大正の文豪と言われる人は、奇人変人
    だらけです。それが水木しげるタッチで描
    かれと、むしろ過激さが倍増します。

    これらの半生を知りながら、その作家の作
    品を読むと、また違った味わいがありそう
    です。

    そう。文学作品回帰を促す一冊なのです。

  • 当たり前だけど文字量が多い。

    一気に読んでしまったけど、本来は一章読んだらしばらくその作家の著作を読んでみる、という楽しみかたをすべきだったな。

  • 「文豪」と「人物伝」つながり。
    内容:教科書に載るような文豪たちも、実生活ではワイドショー顔負けの様々な事件を起こしていた。それらを文藝春秋創業者・菊池寛がこっそり教える漫画版文壇事件簿。

  • 『文學界』の連載をまとめたもの。情報量が物凄い!

  • 太宰治、芥川龍之介、夏目漱石、与謝野晶子などなど、様々な文豪の秘話や面白エピソードを紹介した漫画(著者は「有名すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む。」のドリヤス工場さん)。とんでもない酒豪、借金しまくり、極端な潔癖症だったりと文豪面白エピソードがズラリと並ぶ。案内役は文藝春秋を創刊した菊池寛(の銅像時々絵画)と編集者の女性、この二人?の掛け合いも面白い。しかし、明治~昭和初期に活躍した文豪は破天荒でぶっ飛んだ人が多い、誰よりも人生楽しんだからこそああいった作品が書けたのだと実感した。

  • 「大体10ページくらいで〜」のシリーズついでにこちらも読んでみる。文豪たちのエピソードを紹介と作品の引用で一人当たり約4ページとコンパクトに収まっている。背景が分かるとまた作品の味わいも違うと聞くので有名作品を聞く前に読み返すのに良いと思う。

  • 夏目漱石、太宰治、川端康成…教科書には載らない文豪たちの人間臭い素顔を、文藝春秋創業者・菊池寛が教える。又吉直樹氏絶賛! 漫画版文壇事件簿(e-honより)

全16件中 1 - 10件を表示

ドリヤス工場の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×