青嵐の庭にすわる 「日日是好日」物語

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 311
感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163914718

作品紹介・あらすじ

シリーズ累計70万部突破!
「日日是好日」シリーズ集大成

「お茶の映画」を、お茶の経験のない人たちが作ろうとしている……!
樹木希林さんら映画人との出会いで気づく、かけがえのない人生の物語。


お茶の稽古に通う25年間を綴った自伝エッセイ『日日是好日 「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』は映画化され、大ヒットしました。

実はこの映画、茶道の経験者が誰もおらず、原作者・森下典子さん自ら、茶道の指導スタッフとして自ら映画づくりに参加するハメに……。
いつもはたった一人で原稿と向き合っている作家が、映画づくりの現場に飛び込んだ日々を描いたのが、本書です。
アウェー感たっぷりのプロの職人集団の中で、戸惑いを感じる森下さんでしたが――。
樹木希林さん、黒木華さんら個性的な俳優らとの知られざるエピソードも読みごたえ充分。
「人生初の事件」ともいうべき不思議と驚きに満ちた日々を描いたエッセイは、本シリーズの集大成です!

感想・レビュー・書評

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  • 録画しておいた『日日是好日』の映画を見て、その撮影の裏話を中心にまとめたこのエッセイを読んでみたくなった。映画撮影の現場など想像もできない一般人には驚くことばかりで、全く茶道の経験のないスタッフがイチから学び、おそろしいほどの技術力で空間を作り出していく様子が目から鱗だった。そして、とても読みやすい文章でさらさらと読めた。茶道はお茶だけではなく、建物や庭、お花、掛け軸、陶器、和菓子など幅広い知識を必要として、季節やお客様の状況を考えたもてなしを工夫する奥深い文化だということを感じた。映画のエピソードがたくさん含まれているので、この本を読んでからもう一度映画を見ると、また違った見方ができて楽しそうだと思った。

  • 映画「日日是好日」の原作者が、茶道指導スタッフとして映画づくりに参加したときのことを描いたエッセイ。

    還暦過ぎて新しいことに出会い、全力で取り組んでおられる様子が伝わってきて、こちらも楽しくなる。
    気になっていた映画なので、観てみよう。

  • 「日日是好日」の映画撮影ドキュメンタリーですな。原作者の森下典子さんが五十人もの撮影スタッフが働く騒然としたロケ現場にお茶のお手前の監修ということで加わる。スタッフたちとのお茶のけいこ。お茶室のセットのこと。四季を一か月の撮ったこと。現場での女優樹木さんのこと。、
    全てが新鮮で、それでいて感心、のことばかり・・・。

    何事も「初めての経験」は幾つ何十になっても、大切にしたいですな。

  • 映画「日日是好日」に原作者としてではなくスタッフとして参加した前代未聞の話。この話を読まなくても映画の鮮やかさと瑞々しさは褪せないけど、それだけで読まないのは勿体ない。裏話は幽霊のようなもの。知れば、見守ってくれていた多くの視線を知れる

  • 映画「日日是好日」の撮影1ヶ月間のできごと。
    原作の森下典子さんの目から見た映画の現場。
    季節の移り変わりを表す描写がよかった。
    お茶の世界のすごさを知り、監督始めスタッフの苦労、気くばり、樹木希林さんのすごさなどとても興味深かった。
    もう一度映画を見て、細かいところまでゆっくり楽しみたいと思った。

  • つくっている人の本気が伝わる本。

    映画もよかった。原作もよかった。映画製作の渦中を書いたこの本もよかった。この本を読んで映画をもう一回観ると、また面白い。
    だから原作と映画、どっちがいいとか考えられない。まさに一期一会で、それぞれがそれぞれによくて、唯一無二。

    全てを通して「日日是好日」が3D的に迫ってくる楽しい体験でした。

  • 著者の作品が好きなので、こちらもあっという間に読み終えた。映画の裏話が書いてあるので、読んでから映画をみるのが良いか、逆かを考えてから読んだほうが良いと思う。私は映画を見てからのこの本だったので、もう一回映画が見たくなった。

  • すごく読みやすく面白かった。
    樹木希林さん、チャーミングだな。
    映画見たくなりました

  • 映画撮影現場でしかわからない大変さを知ることができた。ものづくりに夢中になる人ってすごい。見えない、映らない、そんな場所にも手を抜かない。映画館で映画を見ようと思った。

  • ミニコメント
    お茶の稽古に通う25年間の軌跡は本となり、更には映画化され、大反響を呼ぶ。映画作りを通して気付くかけがえのない人生の物語。

    桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
    https://indus.andrew.ac.jp/opac/book/652913

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著者プロフィール

森下典子(もりした のりこ)
1956年生まれのエッセイスト。『週刊朝日』のコラム執筆を経て、1987年その体験を記した『典奴(のりやっこ)どすえ』を出版。代表作『日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』は、大森立嗣監督・脚本、黒木華主演により2018年10月13日映画化され、樹木希林の遺作ともなり、大きな話題となった。他に、『いとしいたべもの (文春文庫)』『猫といっしょにいるだけで』などの作品がある。

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