奔流の海

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 667
感想 : 85
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163914916

感想・レビュー・書評

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  • 伏線が沢山ある。最初は、どう繋がっていくか、わからなかった。

  • 伊岡瞬10冊目
    新作
    綺麗な話。青春ミステリーより、普通のミステリーの方が楽しめる。
    まとまりすぎていてワクワク感がない。

    あきひろ→裕二→あきひろ
    津田→坂井→有村

    土砂崩れ、子供の誘拐、里親養子。
    そろそろ伊岡瞬も飽きたな

  • 数奇な運命の果てにやってくる選択のとき。選んだ道がみんなの幸せに繋がっていてよかった。ホッとした。

  • 台風の最中、乳飲み子の行方不明事件が序章。休業していた旅館清風館の娘千遥と一人の大学生裕二との邂逅からストーリーが動き出す。裕二の生い立ちと養父との関係、千遥との因縁が絡み合って完成度の高い作品へ昇華している。伊岡作品の真骨頂だ。

  • 面白かったが、エピローグはいらない派。海辺の旅館に1人の青年がやってくる。旅館は休業中だが特別な紹介で宿泊することとなった。穏やかだがどこか陰のある青年。旅館の娘はそんな彼が妙に気になる。いつもの伊岡作品がジェットコースターなら、本作は観覧車という感じ。じわり、じわりと全貌が見えてくる。「星」がキーワードになっているせいか、悲しくもどこか美しい世界観に思えた。良いわ~と思ったが終盤から話がバタバタしだし、出木杉すぎるエピローグへ。かぁー惜しい!想像と余韻が欲しい。でも一風変わった伊岡作品として楽しんだ。

  • 運命の不思議さを強く感じた。

  • 休業中の旅館に泊まりに来た謎の大学生・裕二。父親に当たり屋をさせられ、しかし裕福な家の養子になった彼に接近する不審な人物。彼の過去にはいったい何があるのか。そして旅館の娘・千遥との出会いによって徐々に繙かれる物語。不穏な雰囲気がありながらも、優しい読み心地のミステリです。
    裕二の子供時代の話がとにかく酷いです。子供に当たり屋をさせる親だなんて……しかしそんな環境にありながらも捻じ曲がることのなかった裕二が健気というかなんというか。なるほど、魅力的な人物に成長するのも頷けます。とはいえ、のちに登場する矢木沢もひねくれてはいるけれど、魅力的な人物なんですよねえ。彼らがこのように育ったことで、あるいは犯罪であったとしても、彼らのような子供たちが救われたのは良いことだったのではないかと思えてしまいました。
    序盤で語られる「千里見の七夕崩れ」は物語に何か大きく関わってくるのだろうとは思っていましたが。まさかそういうことだったとは! このあたりの伏線回収は実に見事です。

  • 恋愛小説。
    最後の結末に至るまで一気に読ませられる。ただし、話の流れからある程度の想像がついてしまうのは残念。また、小説の設定が古く、現代にはあり得ないものになっており、若い人たちには共感を得られにくいのではないだろうか。
    次回作にきたする。

  • 20年前に襲来した台風で起きた土砂崩れから始まる物語は、不穏な空気を孕みながら緩やかに進む。バブル景気に沸く時代を背景に、2人の男女を核にして。1人は静岡県にある旅館の娘千遥。もう1人は数奇な運命に弄ばれる裕二。2人が出会い、それぞれの過去に横たわるものを知ったとき、未来は変わる……。
    うーん、2/3くらいまで話が見えず苛々した。裏になにかありそうな雰囲気だけで実はいい奴だったり、違う意味でミスリードされた。

  • 伊岡瞬さんの作品は本作品で四冊目だ期待通りの展開でとても楽しく最後はニコニコ至福感にしたることが出来た。小生は子どもみたいに単純なのだろうか?なんて思ってしまった。そういえば今日は三月三日雛祭りだ。

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著者プロフィール

1960年東京都生まれ。2005年『いつか、虹の向こうへ』(『約束』を改題)で、第25回「横溝正史ミステリ大賞」と「テレビ東京賞」をW受賞し、作家デビュー。16年『代償』で「啓文堂書店文庫大賞」を受賞し、50万部超えのベストセラーとなった。19年『悪寒』で、またも「啓文堂書店文庫大賞」を受賞し、30万部超えのベストセラーとなる。その他著書に、『奔流の海』『仮面』『朽ちゆく庭』『白い闇の獣』『残像』等がある。

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