- Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163915111
感想・レビュー・書評
-
お医者さんだけど、芥川賞を受賞した作家でもある。医者として患者の死に真摯に向き合われていたのだと思う。パニック障害やうつ病も克服して、今。素敵な奥さんや家族、同僚との交流も素敵だなと思う。
いきるということは、いつも一生懸命生きることを親子の猫の姿から学んだ。自分ができることをできる範囲で一生懸命、生きれたら良いな
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
朝日新聞の書評欄で知ったのか、なんのきっかけで図書館に予約したのか忘れてしまった。
久しぶりに随筆らしい随筆を読んだ気がする。作家は自分の文章に厳しいようで、それでわりに寡作なのかな、という印象を受けた。
医者としての職責も全うし続け、芥川賞受賞後も二足の草鞋を精力的に履き、うつ病を発症したとのこと。そういうところから、より人間味も増されたのではないかと推察する。
若い頃、父の進言に反し続けたというエピソードが胸に痛かった。
-
滋味深く、人間味にあふれた本
地味でも不器用でも良いんだと、否定することなく背をそっと押してくれる。モスグリーンの一冊。
□治る病気で死ぬのは喜劇ですよ
□小説には全体をおおう色がある
□騙りへの傾斜 -
新聞の随筆欄に寄稿した文章を再推敲してまとめられたエッセイ本。
身の回りの出来事や思い出が淡々と、鮮明に綴られている。信州の田舎で非常勤医として暮らす筆者の生活が目に浮かぶようだった。 -
南木佳士さんの最新エッセイ.日経新聞および北海道新聞連載.
退職後も古巣に非常勤で人間ドックの医者として働きながらの日常.どのエッセイも変わり映えしないといえばしないがそれが好きで読んでいるわけだから,これでいい.できればなんとか小説を書いて欲しい.(前の本のときも同じことを書いた.) -
好きな文章
生きなおすための小説
語れば騙る
石仏との対話
作家の定年 -
ネコに引かれて手にしたが、ネコは2篇だけ。それでも懐かしい信州の山の暮らし楽しめたから、マッいいか。「未来は明日ですら完璧に隠されていると了解し、夢など抱かず、とりあえずいまを生きる」NHK郵便屋さん姿の中島みゆき見たけど先崎さんの涙は気が付かなかった。