クロスロードの記憶

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163916620

作品紹介・あらすじ

猛き魂が激突し、
数奇な運命が交錯する。

川藤幸三と江夏豊、エディ・タウンゼントと井岡弘樹、チャスラフスカとクチンスカヤ、谷川浩司と羽生善治、藤沢周平と茨木のり子、ビートルズとオノ・ヨーコ
…etc.

ノンフィクションの泰斗が忘れられぬ人物たちの交差路(クロスロード)の数々を描く。

感想・レビュー・書評

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  • 後藤正治「クロスロードの記憶」 良き〈人格〉に触れる心地よさ|好書好日(2023.04.05)
    https://book.asahi.com/article/14876610

    『クロスロードの記憶』後藤正治 | 単行本 - 文藝春秋BOOKS
    https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163916620

  • 後藤さんの文章が好きである。
    後藤さんの取材は何年もかけて、興味ある人と時間を過ごし、一緒に体験していく。あくまでも傍観者としてそこにいて、視点は冷静だ。タイムスリーパーが歴史を変えてしまわないように事件に介入しないのと似ている。
    それでも時々、肩入れしてしまった(好きになってしまった)取材対象者が怒ると、後藤さんも怒っているようである。
    権力者が好きでなく、反骨精神が旺盛な、ちょっと損してしまうような人が好きなのだと思う。

  •  1946年生まれ、ノンフィクション作家、後藤正治「クロスロードの記憶」、2023.2発行。川藤幸三と江夏豊、君原健二と有森裕子、谷川浩司と羽生善治、藤沢周平と茨木のり子、ビートルズとオノ・ヨーコなど。それぞれの交差路。

  • 2023年12月26日読了

  • 「福永洋一と福永祐一」の、父を語る祐一騎手の言葉に思わず涙。

  • 久しぶりに変わらぬ後藤節を堪能できて幸せ。後藤氏の作品は多分すべて拝読済なので、本作に登場する話はすべて既知のものではあるが、長編で読んでもダイジェストのような本作で読んでも、読後の感動が全く変わらないのは流石の文章力。人物像が、簡潔な文章の中にも行間から流れ出てくるようだ。

  • 雑誌記事として力技でまとめた感が見え隠れする。その力量がすごいということだが

  • 交差路クロスロード、人と人の人生が邂逅する場所。ノンフィクション作家歴40年の筆者が振り返る取材を通じた人々との出会い。

    ノンフィクション作家として数多くの名作を残す筆者。多くのスポーツから医学の現場までテーマは多岐に渡る。
    そんな筆者が取材により出会った印象に残る人々を出会いという視点から回想する作品。いわば筆者の作品のダイジェスト版。一話一話が少し短く物足りない気もするが、気になったテーマはたいてい書籍化されているので、そちらを読むための足が掛かりにもなるだろう。

    本書はまたノスタルジックに振り返る昭和史の一断章でもある。

    週刊朝日連載中だった「追想漢たらん」を加筆修正したもの。

  • 【ノンフィクションの泰斗が見つめてきた群像たちの奇跡】江夏豊と川藤幸三、チャスラフスカとクチンスカヤ、藤沢周平と茨木のり子など。作家生活40年余、忘れられぬ出会いの数々を記す。

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著者プロフィール

1946年、京都市に生まれる。1972年、京都大学農学部を卒業。
ノンフィクション作家となり、医学、スポーツ、人物評伝などの分野で執筆を重ねる。
『空白の軌跡』(講談社文庫)で第四回潮ノンフィクション賞、『遠いリング』(岩波現代文庫)で第十二回講談社ノンフィクション賞、『リターンマッチ』(文春文庫)で第二十六回大宅壮一ノンフィクション賞、『清冽』(中央公論新社)で第十四回桑原武夫学芸賞、を受賞。

2016年、書き手として出発して以降、2010年までに刊行された主要作品のほとんどが収録されている「後藤正治ノンフィクション集(全10巻)」の刊行が完結。

他の著者に、『関西の新実力者たち』(ブレーンセンター.1990)、『刻まれたシーン』(ブレーンセンター.1995)、『秋の季節に』(ブレーンセンター.2003)、『節義のために』(ブレーンセンター.2012)、『探訪 名ノンフィクション』(中央公論新社.2013)、『天人 深代惇郎と新聞の時代』(講談社.2014)、『拗ね者たらん 本田靖春 人と作品』(講談社.2018)などがある。

「2021年 『拠るべなき時代に』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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