闘いの庭 咲く女 彼女がそこにいる理由

  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163916750

作品紹介・あらすじ

私はずっと、私のためだけに存在する
私の椅子が欲しかった―― 一条ゆかり(漫画家)

めげず腐らず、花を咲かせた
13人の女たちに聞いた「私」の見つけかた。
ーーーーーーーーーーーーーー
よく知られている13人の女性たちが歩んだ道について聞いた、初のインタビューエッセイ。
つまずきにもめげず腐らず、自分らしい花を咲かせた女性たちに、初めから特別な人はいませんでした。
*毎日働いて、明日にバトンをつなぐだけで精一杯
*「自分なんて」とつい諦めてしまう
*人生が上手くいく人は自分とは違う人
*自分を信じることができない人…
そんな女性にもぜひ読んでほしい1冊です。

■お話を聞かせていただいた13人
齋藤薫/柴田理恵/君島十和子/大草直子/吉田羊/野木亜紀子/浜内千波/辻希美/田中みな実/山瀬まみ/神崎恵/北斗晶/一条ゆかり

「週刊文春WOMAN」連載を加筆・編集したインタビューエッセイ!

感想・レビュー・書評

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  • ジェーン・スーさんによる13人の女性へのインタビューを纏めた本。13人中、良く知らない方も複数含まれていたが、どの方も一貫して強くしなやかだった。やりたいこと、手に入れたいものがあるのなら、行動が物を言うのだなと思ったし、諦めずにやり続けることの大切さもよく分かった。「言うは易し行うは難し」という慣用句があるように、誰にでも簡単に真似できることではない。ただ、この13名は、世間の〜べき思考に捉われず、自分を信じてきた結果の今日がある。人は誰もが、常に順風満々なわけではないし思った通りになることばかりではない。あまり高いハードルを設定する必要もないが、とにかく自分の価値観を信じ人生を進めていくのが大事なのではないだろうか。ジェーン・スーさんの纏め方も素晴らしかった。

  • ジェーン・スー初のインタビューエッセイ『闘いの庭 咲く女 彼女がそこにいる理由』の感想を一足早く聞かせてください!〈限定20名〉〈発売前の校正刷りをお送りします〉 | 文春オンライン
    https://bunshun.jp/articles/-/61051

    『闘いの庭  咲く女 彼女がそこにいる理由』ジェーン・スー | 単行本 - 文藝春秋BOOKS
    https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163916750

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      ジェーン・スー 女性の成功には“正解”がたくさんある:日経xwoman
      https://woman.nikkei.com/atcl/colu...
      ジェーン・スー 女性の成功には“正解”がたくさんある:日経xwoman
      https://woman.nikkei.com/atcl/column/23/042800309/042800001/
      2023/05/08
  • 「プロ野球がなければ、プロ野球選手になろうという子はいない」
    確かに。憧れになるようなロールモデルがいると、自分の目標は見出しやすいと思う。
    本書で取り上げられた13人の中には元々好きな方も何人かいたが、それぞれの信条がよりわかった。
    皆さんに共通するのは、ぶれない芯があるところ。
    自分自身を大切にされているところ。
    参考にしたいなと思うことが色々あった。

  • 女の子が憧れる職業で活躍されている13人。
    ジェーン・スーさんによるインタビューエッセイ。

    順調にいっているように見える皆さんですが
    それなりに辛い経験を乗り越えてきたんだとわかりました。
    いま夢を持ち頑張っている皆さんに読んでほしい。

    私自身は「早いうちに諦めて別の道をみつける」派。
    それでも、なんらかの試練は必ずやってくるものだから
    特に大きい夢なんて無いという平凡な人も
    読んだらいろいろ得ることがあるのではないでしょうか。

  • 客観的に自己を見つめ、弛まぬ努力と研鑽を続けてきた女性達。今更大成功する事ない私だけど、せめて素敵な歳のとり方ができるように志を見習いたい。

  • なんらかの事を成し遂げた女性達のインタビューエッセイ。各自が強い信念を持って突き進んでいるところが勇ましい。

  • 実は著者名でだけで図書館から借りた一冊。なのでタイトルを見ても内容もわからないまま、開いて帯を見て初めてジェーン・スーが取材して書いた本だということがわかり。それぞれの「場」で「居場所」を作ってきた13人の女性たちへのインタビュー集。
    あ、そういう本と初めて分かって13人の顔ぶれを見たら個性的な人ばかり。
    聞き書きをしているので文体はこれまでのジェーン・スーの著作の雰囲気とほぼ同じ。ところどころに本人の顔も見えるまとめ方。

    意外な素顔が見える人もいれば、思ってたより強い人だなと感じさせられたり、見えてるよりもずっと弱気な人だったんだなと気付かされたりなかなか興味深い人物列伝でした。

    共通しているのは自分のやりたいことをどの人も何があっても貫いてきたということでしょうか。
    決して恵まれた生い立ちや環境ではなかった人もいるけれど、人との縁から繋いて仕事の場を広げてきたり、掛けられた声や与えられたキッカケをチャンスと捉えて逃さず次のステップに変えられたのは、努力もあるけど踏み込む勇気だよなーと。何としてもやる!という意思といいますか。
    あとやはり何だかんだ言っても運も大きいよなーと私は感じました。もちろんそれは努力をしていたからやってきた運というものだとは思いますが。

    何かを成すとき、一足飛びということはないんだなと改めて思います。確かに、うん。
    …しかし分かってもできないのがフツーの人だから、やはり彼女たちは特別な人たちなんではないでしょうかね。著者のジェーン・スーさんももちろん。13人の話だけれども14人目の女ですよねスーさんは。

  • スーさんの本はいつだって元気をくれる。
    これは、著名な女性達の生き様を、スーさんの溢れ出る言葉の表現によって書かれた、美しく潔く強く逞しく人生を駆け抜けている彼女達の話。

    スーさんはあとがきで、こんな風に書いている。
    「私たちと同じように、ままならぬ毎日を騙し騙し生きる女が闘いの庭に植えた一粒の種に絶えず水をやり、芽吹いたら日の当たるところへ苗を移し、少しずつ少しずつ花を咲かせるまでの日々。私が知りたいのは、そういう話だった」
    そして
    「ここまで読んだあなたが[決してあきらめない][自分を信じる]のありようが、以前よりも鮮烈に胸に響いていると信じたい」

    強くありたい、自分に正直でもありたい、でも他者に優しくありたい、どこか中途半端な自分は、この先どうやって生きていくのかな。
    私の信念ってなんだろう。
    彼女達の共通点は、スーさんが言うように「自分以外の言いなりなはならないこと。つまり、自分の人生の舵を決して手放さないこと」だ。
    彼女達の潔さに感動と尊敬の念を抱くと同時に、自分についても深く考える一冊となった。

    [興味深かった人、話]
    大草直子 スタイリングディレクター 「あらゆることをやっています。それは自分を好きでいられるためのステップなんです」

    野木亜希子 脚本家 「少しでも心が動くもの、残るものを目指してやっている」

    神埼恵 美容家 「やりたいことごできるようになったら、誰からも好かれる容姿も必要なくなった」

  • 「自分を信じる」と「あきらめない」が
    こんなに響いた本、初めてでした。

    「人に歴史あり」のその歴史がどの方も濃くて
    深くて、時に泥臭く時に軽やかで。

    読み応えと気持ちの揺さぶられ方が凄かったです。

  • 相手が激怒しない範囲で、忖度しない感じで逆に持ち上げるのが、超絶うまい。この人になら、私のこと書いてもらっていいわよ。と、みんなが思うのもわかる。

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著者プロフィール

1973年、東京都出身。作詞家、コラムニスト、ラジオパーソナリティー。『ジェーン・スー生活は踊る』(毎週月~木曜午前11時TBSラジオ)に出演中。『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』(幻冬舎)で講談社エッセイ賞を受賞。著書に『私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな』(ポプラ社)、『生きるとか死ぬとか父親とか』(新潮社)、『これでもいいのだ』(中央公論新社)、『ひとまず上出来』(文藝春秋)、『きれいになりたい気がしてきた』(光文社)など。

「2022年 『OVER THE SUN 公式互助会本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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