- Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
- / ISBN・EAN: 9784166600175
作品紹介・あらすじ
「中食」「個食」「野食」-こんな言葉があるのを知っていますか?近年、われわれの食の風景は一変した。コンビニ弁当や回転寿司に列をなす一方で、本場の食材や有機農産物にこだわる。こうして日本の消費者が「食」に支出する総額は、年間なんと七十兆円にものぼるという。世界を食べ尽くし、食べ残す日本に、果して未来はあるのか。
感想・レビュー・書評
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タイトルからコンビニや回転寿司の外食産業マーケティングの本かと思ったら、食糧事情や農業に関する内容だった。確かに日本の食べ物事情は異常事態に陥っている。ファストフードを食べるのがちょっとためらわれるが、かといってまったく食べないで済むわけでもない。このあたりが今の都市社会のむずかしいところ。
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平成10年の本だからか、少々時代を感じます。ダイオキシンの話が出て来たり、「世界大戦のようなものは起きないだろうが」なんてことも書いています。
しかし、全体的には今読んでも古くない。問題の本質はあまり変わっていないのでしょう。 -
うまさと手軽さの追求の陰で大量の残飯・自給率低下・孤食など食の問題は山積みだ
[配架場所]2F展示 [請求記号]080/B-3 [資料番号]2004133435 -
「食」という身近なテーマを鋭く斬った読み応えのある一冊。
コンビニ・ファミレス・回転寿司という日本の外食・中食文化を象徴するタイトルだが、単に外食産業を概括した程度の内容ではない。食の生産〜流通〜提供〜消費というそれぞれの角度から、我が国の食糧事情の傾向を探り、そこに潜む問題点を摘発し、最後には我が国の食糧政策が担うべき課題を提起している。--- 2008.05.12
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タイトル新しくない?!
でも、回転寿司ってジャンル違う気が… -
高度経済成長以後の我が国の食生活の変化,その変化とリンクしている外食産業の発展を話題の中心として概説。特に「中食」と呼ばれる調理済み食品産業(コンビニ弁当など)や半調理済み食品(冷凍食品など)の大躍進と,それを基礎付けてきた技術の発展について,トピックによっては著者自身が取材活動をしつつ,色々と考えを巡らせている。
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読み物としても、資料としても、最適。
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この3つが今の日本の「手軽」な食事形態を象徴していると思う。BSEに苦しむ吉野家の戦略や、コンビニの環境対策など、店側から見たニッポンの食をとりまく環境が説明されている。