投資信託を買う前に (文春新書 137)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166601370

作品紹介・あらすじ

投資信託が第四次ブームだという。長引く低金利、老後への不安を動機として、バブル崩壊後の「失われた十年」のあいだ眠っていた1300兆円にものぼる個人金融資産が動き始めているのである。けれども、その受け皿としての投信本来の特色は、売り手にも買い手にも理解されていない。無知による悲劇も跡を絶たない。401k年金プランの中核をなす、投資信託を知るための徹底ガイダンス。

感想・レビュー・書評

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  • なかなかまとまった資料の少ない投資信託の歴史が簡潔に書いてある。実務家にもお勧め。
    たたし、一般投資家が読むに当たっては内容が古いので(平成12年発行)、あまり価値はないと思われる。

  • 投資信託を分かりやすく解説した本です。

    著者は経済アナリストではなくジャーナリストで、本書でも投資信託を購入した人やファンド・マネジャーの具体例を取っ掛かりにして、分かりやすい解説がなされています。

    また、イギリス、アメリカ、日本それぞれの、投資信託の歴史が、比較的ていねいに説明されているのも特徴です。アメリカ人が、リスクを考慮に入れてポートフォリオ理論を利用した資産運用をおこなう傾向が強いのに対して、日本人はひたすら安全な商品にしがみついているという差異について、アメリカ人の個人主義的な気質に帰する説明がしばしば聞かれますが、著者はアメリカでも当初は投資信託に対する不安があったことを明らかにしています。その上で、日本では国家目的のために政府が音頭を取り、それに関連業界が従うような形で投資信託が作られてきたことに触れて、日本人とアメリカ人のリスク・テイクについての考え方の違いには、文化的要因よりも制度的・社会的要因が伏在していることを指摘しているのも、個人的には興味深く読みました。

  • いかにも週刊誌の連載記事を加筆して編集したような内容だが、投資信託がどんなもんだかを知るにはお手軽な一冊です。ただ、内容がやや陳腐化し始めており、"パッシブ運用"やら"グロース株"の言葉の使い方もあやしいのが難点か。学者や専門家の書いた入門書とは一味違っているので、それはそれで多角的な観点から眺めるという意味では有益です。

  • 投信のブームというが、投信本来の特色が売り手・買い手ともに理解されていない。無知による失敗も散見される。ここで投資信託を知るための徹底ガイダンスを・・・

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著者プロフィール

経済ジャーナリスト。1962年愛知県生まれ。早稲田大学商学部卒業。日本経済新聞社東京本社編集局、名古屋支社に記者として勤務。退社後、インドや中東遊学を経て、独立。金融、投資を専門に、執筆・講演活動をしている。PR支援・制作会社のリミテッド株式会社代表でもある。

「2012年 『銀行 2013年度版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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