蓮池流韓国語入門 (文春新書 659)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 81
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166606597

作品紹介・あらすじ

北朝鮮による拉致被害にあってから四半世紀の間、「生きる手段」としてハングルを身に付けざるをえなかった著者が、「現地体験」に基づいて明らかにした韓国語「虎の巻」である。

感想・レビュー・書評

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  • 拉致被害者が書いた語学入門とは何て稀有なんだという好奇心で、韓国語学習者ではないのに図書館で借りる。驚いたのは、拉致したのに北朝鮮側は語学を教えようとせず、教材も乏しいこと。そんな厳しい学習環境で、精神的に葛藤しながら言語を必死で取得した著者の熱意ある知性に胸を打たれる。

    私が読めるのは簡単なハングルのみのため、大部分は飛ばして読んでしまったが、著者の失敗談(こう言ったら笑われたとか)が所々にあり、学習者にとってすごく有益だと思われる内容。最近の語学はエンタメコンテンツばかりなので、本書のような本もスポットが当たってほしいものだ。

  • 拉致生活24年間で獲得した著者の経験・考察の詰まった良書。これを読んだからと言って今すぐハングル語を駆使できるようになる訳ではないが、北と韓国の違いを知れるだけでも有用である。あぁ、しゃべれるようになりたい。

  • 後半は文法書みたいになってきて流し読みしちゃったけど、日本語と韓国語は本当に似てることがよくわかった。

  • これはわかりやすい。ところどころに北での暮らしの様子が描かれていて、それも大変興味深い。文章も上手くて、初学者が躓きそうな所を的確に取り上げて解説されている。頭の良い人だと思う。

  • 2009/8/17 予約 8/18 読み始める
    とつぜん韓国語(朝鮮語)を覚えざるを得なくなった著者の 実践的習得法と
    北朝鮮で暮らしてきた視点での話題が興味深いです。

    内容 :
    北朝鮮による拉致被害にあってから四半世紀の間、
    「生きる手段」としてハングルを身に付けざるをえなかった著者が、
    「現地体験」に基づいて明らかにした韓国語・虎の巻。

    著者 :
    1957年新潟県生まれ。
    中央大学法学部3年在学中に拉致され、24年間北朝鮮での生活を余儀なくされる。
    帰国後、中央大学に復学し卒業、新潟産業大学特任講師、翻訳家として仕事をこなす。

  • 拉致被害者の蓮池氏は、拉致中に韓国語を完璧にマスターしたようだ。日本語との共通点を最大に生かして韓国語を学ぶことを勧めている。

  • 三葛館新書 829.1||HA

    北朝鮮により拉致された蓮池薫氏による韓国語の入門書。
    生きるための手段として身につけたハングルを、読者に語りかけるように経験に基づいたノウハウをレクチャーしてくれています。
    語学書の体裁ではなく、新書というスタイルで読み物として読むことができます。ハングルの特徴や北朝鮮という国の文化について知ることができるので、まずは第1章を読んでみてください。ハングルに興味を持った方や少し勉強した人は第2章の実践編も続いてどうぞ。
                                  (もも)

    和医大図書館ではココ → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=52698

  • この本のすごさは、間違いやすいところや例外を示していること、そして、初心者の私にもわかりやすい説明があるところ。

  • 最近発売された氏の著者を読んでいる。
    文法、品詞、漢語・外来語読みなど共通点は多いと
    思っていたが、%を見て学習意欲が増した。
    陰陽五行は近読の数冊にも(黄龍、中央等初知)。
    巻末の漢字対応表は自分でも途中まで作成した。
    今年もハングル検定受けます。以上。

  • 韓国語講座を超えたハングル入門かなと期待して・・・

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著者プロフィール

翻訳家。新潟産業大学経済学部准教授。
訳書に、孔枝泳『私たちの幸せな時間』、『楽しい私の家』、『トガニ 幼き瞳の告発』、
金薫『孤将』(いずれも新潮社)、クォン・デウォン『ハル 哲学する犬』、『ハル2 哲学する犬からの伝言』(ポプラ社)など多数。著書に『半島へ、ふたたび』(第8 回新潮ドキュメント賞受賞)、『拉致と決断』(いずれも新潮社)、『夢うばわれても 拉致と人生』(PHP 研究所)などがある。

「2021年 『韓国の小説家たちⅡ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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