- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784166609468
作品紹介・あらすじ
中国はなぜこれほど悪女を生みだすのか?昔から中国には悪女が多い。薄熙来の妻など現代も健在だ。なぜ中国の悪女はこれほど凄まじいか。彼女らの素顔と中国の本質に迫る。
感想・レビュー・書評
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2013.12.10 HONZで見つける。
2014.01.26 借りたが読まずに返却詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
面白すぎる一冊。しかしよくもまあこんなに悪事を働けたもんだわ
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人物伝として面白おかしく楽しみながら読むにはちょうどいい分量。個人的にはさほど興味がないかったので飛ばしながら読み、最終章の社会学的な中国と日本の対比を興味深く読み進めた。
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【中国はなぜこれほど悪女を生みだすのか?】昔から中国には悪女が多い。薄熙来の妻など現代も健在だ。なぜ中国の悪女はこれほど凄まじいか。彼女らの素顔と中国の本質に迫る。
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ゴシップとして読むのにおもしろい本。
ただ悪女とかってそんな風に簡単にカテゴライズできるものなのか・・・
なんかもっといろいろあったからこそなのにほんとシン
プルに区分けしていく。
あと「日本に生まれたからよかった」みたいなのが作者の中で一環している気がしたんだけど、どうしてそんなに赤ちゃんみたいに日本という国を信じられるんだろう。
確かに中国で生きて行くのは大変。でも日本だって簡単じゃない。一概に比べられないってこと、中国を知って深みにはまってしまえばしまうほど考える気がするんだけど、そういう感じはなくて、やっぱり中国に中国人に作者の心の距離的なものを感じてしまった。
だからやっぱり女性自身的な一の本。 -
谷開来事件を含め最近のよく知られた出来事については概要は知っていたが、本書では(すくなくとも日本の)一般報道では出てこない部分まで楽しく読めた。筆者も認めるとおり所詮ゴシップですべてが真実とは限らず、また彼女らの行状を女の魅力や情念に結びつけるあまり牽強付会かと思える部分もあるが、日本ではほとんど見られない悪女たちについて書かれた本書は単純に面白い。
また最終章とあとがきでは、中国の女性は不安定な社会の中で更に低い地位に置かれているとしており、女性たちへの筆者の温かい眼差しがあるのも同性ならではか。 -
血なまぐさい話は少なめなだったのでホッとしてます。
すごい悪女が登場するのか思えば、
元は意外と普通の女性。
女を変えるのはお金?男?権力?
あ、全部だった。
P270に「男が欲しがるものを餌に、
金と権力のある男に取り入るのが一番、
チャンスへの近道ではないか」と書いてある。
彼女たちは女を武器にそれらを総取りしちゃったんだね。
欲張りだなぁ。どこかの段階で欲張りスイッチの
制御が効かなくなってしまったのかな。
女ってコワイというより、そういう力を持った人の
暴走がコワイです。 -
いろいろあって読了するまで少し時間がかかったが、中身はとても面白かった。私には想像を絶する中国の汚職腐敗の実情とその中でしぶとく生き抜く悪女達。内容はゴシップ的内容満載だけれど、多くはそう違っていないと思われる。そして著者である福島さんは、そうならざるを得ない中国の男尊女卑の風土や社会制度にもふれ単なる面白おかしいだけの話で終わらせていないところが良い。
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中国で、役人の妻がイギリス人を殺したという事件を覚えているだろうか。どのような環境で育ち、これから目のありそうな男性をどのように落とし、巨万の富を得て、上に登り、こういう事件を起こすことになったのか。中国新幹線の大事故を覚えているだろうか。その裏にいる女性の存在。現代中国における悪女について、実例を挙げながら、その生い立ちから、環境、なぜそのような悪女になっていったかについて語る。「女神的リーダーがいる会社が伸びる」という本があるが、彼女達は女神なのか、魔女なのか。男っぽい部分もあるが、長年にわたり、信頼を築き蓄財していく姿は女性的でもある。どんな美人なのか、ネットで検索しながら読んでしまった。女性って怖い。
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中国には歴史に名を残す女性がトップ政界の周囲によく現れる。しかし、たいていは悪い評価である。そのような悪女は美女、才媛、世間を驚愕させる事件を起こす、政治権力と関わるという4つの条件が揃っているそうだ。
最近では薄熙来夫人の谷開来がそうで、彼女を筆頭に列伝という書名のとおり江青以来の10人を紹介している。基本的にはゴシップ記事を含む本や伝聞が元であるためか、谷開来では新しい話は出てこないし、話題にならない人の話は薄くなってしまう。
この書では、なぜ中国ではこのような悪女が登場するのかという筆者の見解が読みどころで、ひとつの現代中国論を成しているのだ。公共情婦という言葉あるようで、そうまでして成り上がろうとする又は成り上がろうとせざるを得ない中国人はたいへんだな、と私は同情のような感想を持ったが、筆者は切ないと感じたそうである。