君がいる場所、そこがソニーだ ソニーを去った異端たちの夢 (文春新書 1068)
- 文藝春秋 (2016年3月18日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784166610686
感想・レビュー・書評
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FeliCa部分は前著と同じ
映像、認証系はおもしろかった。
辞職者の現況が気になる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
僕は小さなころから本当にソニーファンだった。
家にはベータがあったし、親父はベータが壊れたら新しくベータを買いなおしたし、PCはVaioだったし、TVはベガからブラビアへ…
2000年の就職活動ではソニーに本当に入りたくてソニーの関連企業をいくつか受けた。自由闊達とした理想工場に寄与したかった。
その後、ソニーはすっかり変わってしまい、以下の状況である。。
<さらば僕らのソニー>
http://booklog.jp/users/244ohashi/archives/1/4166608320
その続編の形、で、ソニーを去ったソニーらしさの方々のお話。 フェリカの話や、生体認証の話、いくつか、やはりソニーらしさをもった方々の話。 最後の章がソニーファンのお店で終わるのが、(むなしさのある)少しうれしさ、か。
あとがきに、以下が再掲されていたことが、なんとも…
「SONY」ブランドが輝いていたかつてのソニーを知る者にとって、日に日にメーカー・マインドを失っていくソニーの姿を見るのは辛い。しかし、「グローバル企業」とは、こういうものなのだろうなとも思う。
グローバル経営を目指すストリンガー体制のソニーでは、地球市場を見渡しては儲かる場所をいち早くみつけ、その場所に出向いて利益が確保できるビジネスを展開し、その見返りに経営トップは莫大な報酬を得る、という企業を理想としているのだろう。
いまの私たちに出来ることは、未来への「希望」を与えてくれた「SONY」に感謝の言葉を捧げるとともに、こう言うだけである。「さよなら!僕らのソニー」