- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784166612956
作品紹介・あらすじ
累計111万部ベストセラー『おひとりさまの老後』シリーズ、最新作!
慣れ親しんだ自宅で、自分らしい幸せな最期を迎える方法を提案。
・「孤独死」あらため「在宅ひとり死」へ
・慣れ親しんだ自宅で、自分らしい最期を迎えるしあわせ
・ウエノが徹底取材!「おひとりさまの最期」最新事情
・医師、看護士、介護士、看取り士をコーディネートする方法
・とくにガンなら「在宅ひとり死」が、ほぼ100パーセント可能
・病院死は、医療が貴重だった昭和の名残り
・「老人施設」に入れたがるのは、本人ではなく家族
・ずばり、家で死ぬために必要な費用はいくらか
・「老後の幸せ度」は「おひとりさま」と「大勢家族」が最も高く、「老夫婦ふたり」世帯が最も低い
・たとえ認知症になっても「在宅ひとり暮らし」で問題がない理由
・安楽死、尊厳死は正義か?
・介護保険をどう活用すべきか
・もちろん私は「在宅ひとり死」でゆくつもり
「わたしには家族がいませんので、基本、ひとりで暮らしています。
現在72歳。このまま人生の下り坂をくだり、要介護認定を受け、
ひとり静かに死んで。ある日、亡くなっているのを発見されたら、
それを『孤独死』とは、呼ばれたくない。それが本書の執筆動機です」
(あとがきより)
感想・レビュー・書評
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孤独死という言葉が世間に知れ渡っている現代。
上野さんは常々「孤独」と「単独」の違いを解いていらっしゃる。
単独…お一人様が生き生きと生き抜ける世の中に変わらなければいけない、そう心から思いました。
人との接点を減らそうとする若者がいる中、一人で暮らし一人で認知症と共に老いていく人が居ても普通よね。
そのための知識や知恵、関わり方や工夫、そんなことを考えさせられました。
介護保険についても触れていらっしゃるあたりは、払っているくせに何処か他人事だったと思う私。
人工透析中止の事件は考えさせられるもので、死の決定権は自分で持ちたいそう思ってきた私も、選択肢の狭さを招いてると納得のものでした。
ひとりでも、ふたりでも、家族でも
みんなが自分のありたい死を迎えられるよう、行政や地域が輪になって共同で考えられたらいい…。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
著者は、上野 千鶴子(うえの ちづこ、1948年(昭和23年)7月12日 - )さん。
今は、著者が2007年に書かれた『おひとりさまの老後』から、14年位になる。
ぶれずに、老後の生き方というか死に方を書かれている姿勢は、素晴らしい。
ところで、上野さんというと、ジェンダー論を展開されている方との見方がある。
このジェンダーだが、私は、その意味が良くわからないので、ここで確認しておく。
ジェンダーを、適当なところからコピペすると、
生物学的な性差をセックスというのに対して、社会的、文化的に形成された男女の違いをジェンダーと呼ぶ。
近代の日本においては、男は社会で働き、女は家庭を守るという性的分業が教育を通して刷り込まれ、女性にとっては社会で活動しにくい差別的な環境が形成されてきた。
1980年代以降、ようやく労働市場における男女差別を禁止する法制度が作られ、さらに90年代には男女共同参画社会の構築が国を挙げての政策目標となった。 -
まさに目からうろこです。在宅でひとり死は難しいと思ってました。ある時ばったり息絶えて腐敗して発見かと恐れていましたが、介護保険のおかげで2,3日で誰かが見つけてくれるとのこと。さらにおひとりさま老後の方が、二人、三人同居よりも幸福度が高いなんて!おひとりさまは不幸でもなんでもなかったんだ。安心しました。老人施設に入ることなく在宅介護でやっていけると知って、親の介護をこれから考えるにあたっても、とてもためになりました。手元において何度も読みなおしたい新しいバイブルになりました。
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私には認知症の母がいるが、著者の言う
「認知症は病気ではなく、老化だ。」
「認知症は情報の処理などできなくなるが、感情は普通の人と同じようある。」
などは、納得できる。
「本人は施設に入りがっていない、周りの家族が入れたがっている」
も、その通りだ。
母との接し方をもう少し見直してみたい。 -
著者初読み。
ラジオNHK第一「マイあさ!」著者からの手紙」のインタビューを聴いて。
自分のことよりまず親の介護が先だが、自分もかなり弱っていると実感する今日この頃。
認知症になっても自宅とは思わないけれど、やはりできるだけ施設などには入りたくないのが本音。
なんといっても独りがいちばんなのだ。
今後は、介護保険の動向にはしっかり目を向けようと思った次第。 -
介護保険は誰のもの?家族のものになっているというところに、ドキッとした。施設に入るのは家族の不安解消だったりする。最期まで自分らしくいけるよう、社会や人の考えがかわり、高齢者になってもからだが不自由になっても認知症になっても皆と同じように住み慣れた街で暮らすのに役立つサービスが構築されたらと思う。明日は我が身なのだから、他人事じゃない
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老後に対する十分な知識がないことが一番怖い。とりあえず社会から孤立せず、家族に代わる繋がりを老後に至るまでに作っておくのがいいのだろうか。歳を重ねても思考を止めず、発信し続ける著者に励まされる。
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ひとりでも大丈夫だと元気が湧きに湧く!