トカイナカに生きる (文春新書 1368)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166613687

作品紹介・あらすじ

都心から郊外に向かって人の流れが「逆流」し始めている。
東京都からの転出者数が増える一方で、移住や二拠点生活の希望地に首都圏とその隣接県があがるようになった。
コロナ後の時代では、「下り列車」に揺られて幸せな未来をつくる生活様式こそが新しい生き方だ。

人生や働き方を変える/トカイナカで起業する/ローカルプレイヤーになる/よそ者力を発揮する/有機農業をする/パラレルワークする/古民家生活をする――。

感想・レビュー・書評

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  • 全体を通して、明治以来、みんなで上り列車に乗ってきての東京一極集中が続いていたけど、コロナ前から変わってきて、コロナ禍で特にトカイナカへの移住(下り列車に乗る人たち)増が顕在化したよ、という話。
    本書で紹介されていたのは、大都市に通えなくもないギリギリの「トカイナカ」に移住した事例だった(そもそもタイトルに「トカイナカ」とある)けど、それより遠い地方の事例や人口増減率も気になった。

  • うーん。成功事例。個別性が大事なんだから何かを抽出しようというのはまずいのかも。
    今ならではの時代性。

  • 某調査によると幸福度ランキングの第1位が川越市だそうだ。大体国道16号周辺地域で人口30万人程度の自治体が自分のイメージする「トカイナカ」なので、川越はそれにピタリと当てはまる。
    ところが、本書で紹介される「トカイナカ」はそれよりもかなり田舎で、都会的要素が殆ど皆無である。ノンフィクション作家らしく、移住に力を入れる自治体で生きる人々の奮闘ぶりの事例は細かく紹介されているのだが、全体的には実用的ではなくあまり参考にはならなかった。また、成功事例ばかりが紹介されており、失敗事例がないのもバランスを欠く。

  • 【請求記号:601 コ】

  • トカイナカに住むこと、暮らすというムーブメントの社会的な解釈・説明がなされ、先人や成功事例が語られるガイアの夜明け的な読み物。とても参考にはなるがいずれも強者達でよりハードルが高く感じてしまう。彼らの作ったインフラやネットワーク、サービスを活用して、というやり方もあるのだろうが。いわゆる「バトルタイプ」でない人間がそのような暮らしを目指すときに何が障壁なのか、より社会に浸透させるためにどのようなアプローチが有効なのか、きっと多様なあり方があるはず。

  • 東京から1時間から1時間版ぐらいのところにあるトカイナカ で生活しようという話です。 東京に行くことを上京と言いますがそれを上り電車 田舎で暮らすことを下り電車に乗るというふうに説明してあります。 田舎暮らしは結構ハードルが高いので あの辺もきっちり説明がしてあり親切です。 最後の方は有機農業の話になります。

  • 第1章 トカイナカで生き方、働き方を変えるー神奈川県鎌倉市、長野県軽井沢町/第2章 トカイナカでローカルプレイヤーになるー千葉県富津市金谷/第3章 トカイナカで起業するー埼玉県ときがわ町/第4章 トカイナカで古民家暮らしをするー千葉県匝瑳市、埼玉県ときがわ町/第5章 トカイナカでよそ者力を発揮するー千葉県いすみ市/第6章 トカイナカを六次化する農業ー埼玉県小川町・ときがわ町一帯/終章 この国の再生は地方から

  • 都市部周辺のトカイナカでの成功事例をまとめた内容だった。
    サラリーマンとしてただ利益を求めるのでなく自分の好きなことややりがいを求める生き方をするためには都会でなく程よい田舎が実現しやすいなのだと感じた。
    エリートからの成功事例は自分とはかけ離れすぎて現実味がなかった。

  • 第1章 トカイナカで生き方、働き方を変える―神奈川県鎌倉市、長野県軽井沢町
    第2章 トカイナカでローカルプレイヤーになる―千葉県富津市金谷
    第3章 トカイナカで起業する―埼玉県ときがわ町
    第4章 トカイナカで古民家暮らしをする―千葉県匝瑳市、埼玉県ときがわ町
    第5章 トカイナカでよそ者力を発揮する―千葉県いすみ市
    第6章 トカイナカを六次化する農業―埼玉県小川町・ときがわ町一帯
    終章 この国の再生は地方から

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著者プロフィール

1960年埼玉県入間市生まれ。信州大学人文学部卒業。96年『ライオンの夢、コンデ・コマ=前田光世伝』にて第三回小学館ノンフィクション賞優秀賞受賞。2012年度『ピアノはともだち、奇跡のピアニスト辻井伸行の秘密』が青少年読書感想文全国コンクール課題図書選定。14年「佐村河内守事件」報道により、第45回大宅壮一ノンフィクション賞(雑誌部門)受賞。「異文化」「表現者」「アウトロー」をテーマに、様々なジャンルの主人公を追い続けている。

「2017年 『成功する里山ビジネス ダウンシフトという選択 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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