AI新世 人工知能と人類の行方 (文春新書 1371)

  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166613717

作品紹介・あらすじ

「人新世」の次に来る世界。それはAIが人類を変える「AI新世」だ!
現時点でのAI活用のすべてがわかる!
顔認証でクレジットカードは不要、客の反応も表情分析で読みあてる。ロボット×AIで、作物の「採りごろ」判定から適正な農薬散布、収穫から出荷まで支援、労働力不足の農業に革命を起こす。工場では熟練工の技術をAIが継承。売れ筋のデザイン作成、やがては人事評価まで――。
私たちが気づかないうちに、AIは社会の隅々にまで入り込んでいる。「いまAIにできること」を展望するとともに、これから何が起きるのか、人類社会はどう変化していくかを克明にレポート。日本の人工知能研究のパイオニアによる監修。現代人必読の書!

感想・レビュー・書評

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  • 一部、二部と分かれており
    一部は、有識者による2022年の事例
    (2023年話題となるchat gptにも触れている)

    二部は、第一、第二、第三産業にどのように関わるか書かれており、とても参考になりました。

  • AIの歴史や最新の応用例もふんだんに紹介されていて、ユーザーの立場からも開発者の立場からも興味に尽きない内容であった。

    自分の守備範囲であるCAEの分野でも、ここ数年流行してきていたが、自分の年齢も考えて手を出そうとまで考えていなかった。しかし本書を読んで、色々手がかりも見えてきたので、少し色気が出てきた。

    なお、応用例の中に、株価とか競馬の勝敗予想とか期待したが見当たらなかった。まぁ、公開した時点で、威力喪失するのが自明なので、仮に存在したとしても、こっそりと使われているはず。そんな分野に取り組んでみたい。たまたま読了日も1/1であった。これが「新年の抱負」か?

    2023/1/1

  • AIに何ができて何ができないか、現状の技術における限界を知ることができる。

    【概要】
    ●AIにできること
     画像認識・生成、音声認識・生成、文章認識・生成、その他応用
    ●AIは社会をどう変えるか
     第一次・第二次・第三次産業
    ●AIの歴史と未来

    【感想】
    ●AIを用いてできることについて丁寧に書かれている。他の書物のように曖昧な憶測で書かれていないため理解しやすい。AIの基礎知識があれば、その知識を整理するのにも役立つ。
    ●強化学習に関する点については、やや内容が薄いと感じた。

  •  『本書の目的のひとつは、(AIの)応用例を俯瞰して紹介することにあります』とあるように、現在活躍しているAIと呼ばれる技術を多数紹介しているのが特徴の本です。
     これからどうなるのか?どいう流れを知るためには今何が起きているのか?を知らなければなりませんが、この本はそのために必要な基礎低知識を与えてくれると思います。

  • AIがどのように発達し、ヒトの生活を変えてくれるかについて、現在と予測される未来を解説してくれています。ただ人新世からAI新生に移行しうるという主張については、あまり述べられていません(というか懐疑的)。やはりレイ・カーツワイルのような、いささか過激な主張は研究者の立場からは行いにくいのではと感じました。個人的にはタンパク質ベースの知的生命体では、環境への負荷や時間的制約等から、宇宙への進出なんかは難しいようにも思われ、いずれは全く異なる知性(AI)がうみだされるのではないかと思います。最近のSFはこのようなテーマが多いようにも思われます。

  • 小難しい数式とか無しでAIで活用できる事をまとめてくれている本。この分野の進歩は早いが執筆された2022年においては妥当な内容だと思われる。振り返りに読み直したい。

  • 仕組みと歴史が、わかりやすいAIだったので、G検定受験前に読めば、よかったと思った。

    しかし、そもそもの仕組みがまだわからないから、私の本質的な理解にはまだ遠い。

  • 現時点でAIにできること(主に画像・音声・文章の認識と生成)と、できないことを整理した内容。
    AIには問題を発見することはできないし、その解決にチャレンジしようとする「心」や意欲も持っていない。将来的にも「心を待ったふり」はできても、心を持つことはないという結論。AIの未来はこの辺がテーマになっていくのだろうと思われる。

  • 2022/12/3 Kindle購入

  • 現在、[第一部]AIは何ができているのか、[第二部]AIは今後社会をどう変えてゆくのか、[第三部]AIの歴史と未来(AIの原理、どうやって出来てどんな原理で動いているのか)などを解説した内容。
    特に第二部では第一次産業、第二次産業、第三次産業で具体的にAIが活用されている現場のレポートがあり興味深い。
    AIにより多くの仕事が機械に取って替わられることは見通せる。
    しかし、それは社会から人間がやる仕事がなくなることであるのかどうはは不明と思う。新しい仕事が当然に生まれることになるのだから。高度な仕事を熟す人材が多く必要とされる時代がくることは見通せる。仕事はあるが人は足りないというアンバランスが生まれる可能性は高いだろう。これは、「格差」の深刻化という面を生み出すことになるのだろう。

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著者プロフィール

【監訳】
小林 亮太(東京大学大学院新領域創成科学研究科複雑理工学専攻 准教授)

「2022年 『ニューロモルフィックコンピューティング』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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