新装版 青年は荒野をめざす (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 267
レビュー : 39
  • Amazon.co.jp ・本 (420ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167100346

作品紹介・あらすじ

ジャズ・ミュージシャンを目指す二十歳のジュンは、ナホトカに向かう船に乗った。モスクワ、ヘルシンキ、パリ、マドリッド…。時代の重さに苛立ちながら、音楽とセックスに浸る若者たち。彼らは自由と夢を荒野に求めて走り続ける。60年代の若者の冒険を描き、圧倒的な共感を呼んだ、五木寛之の代表作。

感想・レビュー・書評

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  • 面白いとは思う。60年代の若者たちが熱狂した理由もわかる。彼らは本書を読みナホトカ航路を目指した。当時の船上には何人のジュンがいたことであろう。

    しかし御都合主義が過ぎる。本物のジャズを求める旅がなぜセックス三昧になり、ジュンは挫折もなくこれほど万能なのか。荒野が人工芝のように感じる。そうか。平凡パンチに連載されていたのか。謎が解けた。否定するわけではない。極めて漫画的なのだ。現代であれば子供だましのフィクションと割り切れるが、情報の少なかった60年代、本書が若者たちの放浪の後押しになったことを考えれば多少の無責任さを感じてしまった。期待値が高かっただけに。

    破天荒な60年代はこれでよかったのかもしれないが、個人的には『深夜特急』のような苦悩と喜びを内包した作品のほうが好みであった。

  • ロシアがマイブームなので最初ロシアを旅行する話があるので読みました。



  • 主人公であるジュンは「大学の講義を聴くよりも、数倍良い経験が出来た」と言う。

    旅を通して色々な経験をし成長していく。

    旅の魅力、そしてなにか煽動力がある。


    今まで読んだ旅物語の中でも最高の作品であることは間違いない。

    一晩で読みきってしまった。


  • 面白いけど、旅行記はその人がその時感じたことに魅力があるのでフィクションだとちょっとなぁ

  • ヴィレヴァンのポップで紹介されていた「青年は荒野をめざす」
    あのポップを書いてくれた店員さんに感謝です!ありがとう!

  • 旅に出たくなる、外へ出たくなるような冒険の楽しみを醸し出しつつも、ハードボイルドものに近い男臭さが心地いい。

  • 若い頃の五木寛之作品はとがっていい。ロシアが好きになった。旅に出たい情熱がある人や、夢中になれる力強い作品が読みたいとき。人生の創成期におすすめ。

  •  1967年に「平凡パンチ」に連載された小説。申し訳ないがかなり適当というか、デタラメな内容だと思う。もし現代の文学賞(どんなものでも構わない)にこれを送ったら、即刻ゴミ箱行きだろう。当時はこの程度でも通用したのだ、ということを学ぶという価値はあった。

  • 高校生の子どもの学校の先生が推薦していた本を手に取ってみた。副作用があるかもと添えていたが、さすがに高校生にはそうかもしれない。なかなかなハードボイルド感あふれる名著。

  • 自分のジャズトランペットに足りないものは何か?
    を求めて旅に出たジュンイチロウ。

    ロシア、フィンランド、スウェーデン、デンマーク、スペイン、ポルトガルと旅を続けながら様々な人に出会い経験を積む。

    音楽とは人間である。技術や知識も大切だが奏者の苦しみや喜び、葛藤を込めれなければそれはいい音楽とは言えないことを実感する。

    まだ若い主人公は生きる意味を求め、自分の中の未知なる荒野を目指して旅を続ける。

    ストーリーも登場人物もよかった。読んでいてのめり込むような面白さがあった。日本人の主人公がやたら外国でモテるのは ? だったが。

    自分の中にもまだ荒野はあるのだろうか?

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著者プロフィール

五木寛之

1932年福岡県生まれ。生後まもなく朝鮮にわたり、47年に引き揚げる。52年早稲田大学露文科入学。57年中退後、PR誌編集者、作詞家、ルポライターなどを経て、66年『さらばモスクワ愚連隊』で小説現代新人賞、67年『蒼ざめた馬を見よ』で直木賞、76年『青春の門 筑豊篇』ほかで吉川英治文学賞を受賞。また英文版『TARIKI』は2001年度「BOOK OF THE YEAR」(スピリチュアル部門)に選ばれた。02年菊池寛賞を受賞。10年に刊行された『親鸞』で毎日出版文化賞を受賞。『孤独のすすめ』(中公新書ラクレ、2017年)は30万部のベストセラーとなり、孤独ブームを生み出した。

「2020年 『回想のすすめ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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