ガリレオの苦悩 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167110130

感想・レビュー・書評

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  • 短編集だがどれも安定して面白く、全体を通して湯川の苦悩が表現されていた。
    「指標す」では、いつものような科学的なトリックだけでなく湯川の優しさのようなものが見れてよかった。

  • ガリレオの苦悩
    東野圭吾

    ガリレオシリーズ④

    ∞----------------------∞

    -落下る-
    内海薫初登場回。
    湯川さんはもう警察の協力はしないと決めたのは、前巻の友人のことがショックだったんだろうなと思うけど、実験にすんなり協力しちゃってる。
    殺人じゃない回もあるのか。

    -操縦る-
    湯川さんの恩師。きっと犯人なんだろうけど、どうして湯川さんを呼んだんだろうって思ってた。敢えて犯人であることが分かるように仕組むとか、情状酌量されないようになんて、湯川さんの周りには想像絶する人達が多い。というか、友人に続き恩師まで。切ない...

    -密室る-
    湯川さんの友人のペンションでの密室殺人。お風呂の泡はなるほどーと思った。ホログラムってそういう風に使うのか。

    -指標す-
    ダウジングで犬の死骸を見つけた女の子。非科学的なようで、それは彼女の心の内を示すもの。。湯川さんは科学の人だけど、人の内面も思いやれる人に、最近なったのかな。

    -攪乱す-
    湯川さんのせいで人生に躓いてしまったという犯人はただの身勝手。音を超音波に乗せてピンポイントで狙うとかはかなり難しそうではあるけど、怖くておちおち車の運転もしてられない。湯川さんはこれに懲りずに警察を手伝うらしい。

    2023/06/12 読了

  • ガリレオシリーズはやっぱり面白い。科学とミステリーの組み合わせが非常に合っている。今回は特に湯川先生の人間的な部分が見られた作品だった。

  • ガリレオシリーズ4作目と知ったのは、図書館で本を借りてからでした。

    次は1の探偵ガリレオを読もうと思う。

    5章の短編で分かれていて読みやすいと感じた。

    1番面白いと思ったのは、やはり5章で、ガリレオが珍しく熱くなっているところが良かった。

    科学に対する熱量と、犯罪に科学を使うことに対してかなりの嫌悪感があって、それによって本気で犯人を突き止めようとするところは格好良いなと思った。

    最後の犯人の他責思考とプライドの高さは、怖いなぁと思った。

  • 今回のガリレオシリーズも短編集でしたが、どれも湯川准教授の活躍ぶりが素晴らしかった。あくまでも人を豊かにするための科学…科学の前に人がある…ただの天才変人学者でない紳士なところがいいですね笑 そして各章の締めくくり方がオシャレでカッコいい。さすが東野先生。「指標す」が好きです。

  • 一つ一つが少しずつ、ひゅっとする仕掛けがある。
    でも最後はやっぱり人間性ですよね?湯川先生。

  • 飽きない。本当に面白い。

  • 内海刑事初登場作品。やはり短編集も面白い。
    個人的に好きだったのは4章の「指標す」(ダウジングする女の子の話)と、5章の「攪乱す」(湯川を逆恨みする男の話)の2つ。
    「指標す」は振り子のダウジングを信じ切っている女の子を否定しないところが好き。
    「攪乱す」は長編小説で読んでみたい作品だと思った。

    2章の「操縦る」(湯川の恩師が出てくる話)も最後に心が温かくなった。
    「人の心も科学です。とてつもなく奥深い」と言う湯川先生は、やっぱり容疑者Xの献身での出来事を経て色々感じるところがあったのだろうなと思った。

  • 湯川先生、なんか愛嬌出てきたなぁ〜。
    特に短編の場合、長編に比べると
    シリアス度が少なめなせいか。
    でも、悪くないです(*^o^*)

    「苦悩」という意味では
    5話のうち自首をうながしているのが2話あって
    警察の人間ではないのに
    真相に至ってしまった湯川先生が
    いかにして容疑者の心を
    ときほぐすことができるかという…。
    もちろん、がっつり草薙や内海と捜査協力した話では
    科学を悪用する犯罪者に対して
    容赦なく真実を解き明かしちゃうけど。

    謎を説明するときの実験装置とか
    映像化してほしいなぁ。
    もう少し原作たまったら…やってくれないかしら。

  • しつこくガリレオシリーズを読んでいる。
    しつこいけど短編はイマイチなのかなぁガリレオシリーズ(※個人的好みの話)

    もしかしてたまたま容疑者xも真夏の方程式も映画化されたものが私の好みとピッタリだっただけだったの?

    ちょっとガリレオ(湯川)の人間味が感じられた短編集でした。

    一度寄り掛かった船なのでなんとかシリーズ途中でリタイアせず、頑張りたい(?)

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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