武田信玄 (4) 山の巻 (文春文庫) (文春文庫 に 1-5)

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  • 文藝春秋
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (510ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167112059

感想・レビュー・書評

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  • ようやく、風、林、火、山と読み切った。この時代のことってほとんど分かってなかったので、面白かった。三方ヶ原ってこう云う戦いだったのね。これで今(16年)再放送中の大河ドラマをより楽しめる。この巻ではけっこう真田昌幸が活躍するけど、ドラマでも出てくるんだろうか。今やってる草刈昌幸とオーバーラップして面白かった。

  • タイトルの通り武田信玄の話、少し前に「天と地と」を読んだので、視点が真逆で面白い。
    天と地との時は、信玄酷いヤツだなと思ったが、今回は「天と地と」の書かれ方はおかしいなと思ったり。本書の方が史実に近く書かれている感がある。

    今川義元に織田信長を助けるスパイの間者を貸し、今川義元討伐に一手貸した話は面白い。

    武田信玄は三河の徳川家康このとを織田信長の属将とみていた

    浅井長政、武田信玄と内通し、織田にばれその前に叩かれる、上杉謙信は武田信玄が動かした一向一揆衆に対応で動けない

    織田信長側の本を見ると、あまり武田信玄の動きが書かれていなかったが、このような流れを知れたのは良かったな。

    武田文献 「甲陽軍艦」

    【学】
    出家して得た法名が「信玄」

    【敵に塩を送る】
    1567年武田信玄は13年間に及ぶ今川氏との同盟を破棄、東海方面への進出を企てます。領内に入られた今川氏真は、縁戚関係にあった北条氏康の協力を仰ぎ、武田領内への「塩留め」(経済封鎖)を行います。武田の領地は甲斐(山梨県)・信濃(長野県)にあり、海に面していないため「塩」を取ることが出来ず領民は苦しみました。この領民の苦しみを見過ごすことが出来なかった「義」を重んじる上杉謙信は、武田領民の苦しみを見過ごすことができず、越後から信濃へ「塩を送る」とされているが、史実では無いよう。


    【労咳(結核)】
    結核はあらゆる臓器に感染して障害を与える全身の疾患です。代表的なものは肺結核です。それは、活動性肺結核の患者さんが 咳せきをした際、しぶきとなって排出された結核菌が空気中に 漂ただよい、その空気を身近な人が吸うことで感染するからです。

    症状として、発熱、 咳せき、痰、 易い疲労感(疲れやすい)、食欲不振、寝汗などの症状が知らぬ間に現れます。これらの症状は冬季に流行する (かぜ)とまったく同じですが、風邪とは違い、症状が長期間続きます。病院や診療所で感冒薬を処方してもらい、内服しても2週間以上症状が続けば、気管支 喘息ぜんそくか肺結核症が疑われます。

    結核菌はしぶとい菌なので、ある程度の期間、薬で叩かないとぶり返します。また耐性ができるので、2種類以上の薬を6カ月間使う、というのが主流です。
    昭和20年代までの長い間、「国民病」「亡国病」と恐れられた結核も、国をあげて予防や治療に取り組み死亡率は往時の百分の一以下にまで激減しました。しかし、人々の関心の低下や、後述する多剤耐性結核などの新しいタイプ結核のため、結核の減少は鈍化、過去の病気ではない
    bcgワクチンで予防をすることができる

  • (1988.05.21読了)(1988.01.23購入)
    (「BOOK」データベースより)amazon
    甲州・信州の全域をわがものとして、さらに駿河府中をおさえた信玄は、いよいよ京都にのぼろうとするが、織田信長に先をこされてしまい焦るばかりだ。その上、年来の病いが身をしばりつける。合理的な戦術によって、合戦に転機をもたらした名将・武田信玄の生涯を描いた長篇三千枚がいよいよ完結する第四巻。

    ☆関連図書(既読)
    「武田信玄 風の巻」新田次郎著、文春文庫、1975.07.25
    「武田信玄 林の巻」新田次郎著、文春文庫、1974.10.25
    「武田信玄 火の巻」新田次郎著、文春文庫、1974.11.25

  • 最近、読書の時間があまり取れないからえらい時間がかかってしまった。
    信玄の夢は…。
    上洛を目指すのが少し遅かったですな。

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著者プロフィール

新田次郎
一九一二年、長野県上諏訪生まれ。無線電信講習所(現在の電気通信大学)を卒業後、中央気象台に就職し、富士山測候所勤務等を経験する。五六年『強力伝』で直木賞を受賞。『縦走路』『孤高の人』『八甲田山死の彷徨』など山岳小説の分野を拓く。次いで歴史小説にも力を注ぎ、七四年『武田信玄』等で吉川英治文学賞を受ける。八〇年、死去。その遺志により新田次郎文学賞が設けられた。

「2022年 『まぼろしの軍師 新田次郎歴史短篇選』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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