新装版 日本名城伝 (文春文庫)

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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167135478

感想・レビュー・書評

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  • 熊本から五稜郭までの12城の話。これは白眉というか面白かったです。姫路城が女がらみの城だったり岐阜城は城主の死に目があまり宜しくない城だったり、言われてみれば確かにそうで驚いてます。さり気なく前田慶次郎が力強く書かれていたり(いつか読んでみたい「戦国風流武士~」)。

  • この本読んでて、電車乗り過ごした。

  • 城にまつわる史伝。

  • 【貴重!】歴史小説家・海音寺潮五郎が手がけた日本の城郭ガイド!


     作者の海音寺潮五郎氏は、私が複数冊読んだ唯一の歴史小説家です。って、全くもってほめられた紹介の仕方ではありませんが……

     決して日本史に関心がないわけではないのですが、戦国大名が国取合戦を繰り広げる話についていくのは、ちょくちょくつらくなるのです。戦争で物事を決めていたのかと思うと何だかなー。群雄割拠の時代だったと言ってしまえばそれまでですが★
     似た内容でも、架空の世界でSFファンタジーとして読むほうが、自分には合っているのかもしれません。おっと、話が脱線してしまったようだ。

     そんな私ですが(どんな~?)、海音寺氏が描いた上杉謙信伝『天と地と』だけは別口扱いなのです★ 甲斐の武田信玄ではなく越後の地方英雄を選んだ着眼点、小気味良い語り口、スケールの大きさ、愛の悲しみ、そして幾度かの映像化がいずれもクオリティーに恵まれたこと等々、『天と地と』の魅力を語れば尽きません。

     その著者・海音寺潮五郎さんに活字でお城へご案内いただけるとあらば、完全にひいき目で読んでしまいます。それでいいのだ♪
     紹介されるのは十二の名城。熊本城、高知城、姫路城、大阪城、岐阜城、名古屋城、富山城、小田原城、江戸城、会津若松城、仙台城、跳んで五稜郭まで網羅した名ガイド☆ これらの城すべてがドラマを秘めているのです(なぜか悲劇が多いようですが……)。
     まずは城に主(あるじ)あり。名城とは名武将が棲むところを言うのじゃな、と勝手に盛り上がって読みました☆
     築城から何代か経過すると、侍たちだけではなく城そのものにも気質がにじみ出てくる、城ごとの性格が表れる、という点も興味深く感じたのでした。

     作者は創作に当たって知識を駆使する意味でも、ぬかりなく調べて綴ったものと察しまするが、読む側としては肩肘はらずにさらっと楽しく読める一冊☆ 本書を旅行鞄に忍ばせて、お城巡りに出かけてみたくなりました★

  • ただ今読書中

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著者プロフィール

(かいおんじ・ちょうごろう)1901~1977。鹿児島県生まれ。國學院大學卒業後に中学校教諭となるが、1929年に「サンデー毎日」の懸賞小説に応募した「うたかた草紙」が入選、1932年にも「風雲」が入選したことで専業作家となる。1936年「天正女合戦」と「武道伝来記」で直木賞を受賞。戦後は『海と風と虹と』、『天と地と』といった歴史小説と並行して、丹念な史料調査で歴史の真実に迫る史伝の復権にも力を入れ、連作集『武将列伝』、『列藩騒動録』などを発表している。晩年は郷土の英雄の生涯をまとめる大長編史伝『西郷隆盛』に取り組むが、その死で未完となった。

「2021年 『小説集 北条義時』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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