SPEED スピード (文春文庫 い 46-1)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 281
感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167137052

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  • だめな大人のノンフィクション。
    狂っていく様がリアル。

  • 薬物中毒者による生々しい手記。
    目先の快楽に溺れるもんじゃないなぁ、と思わせてくれる。

  • 青春小説を読んでるような…と言ったらだいぶ誤解を受けそうだけど。
    読んでいる時はめちゃくちゃ楽しい。笑える。
    後半で一気にダウンする。アップダウンの差が激しすぎる。そして語られる陰鬱な結末。
    途中まで読んでる時は面白おかしく読んでいて、つられてギャグみたいでこちらも笑えてきて、そんな面白い非日常が砂で作っただけのものでしかないと後半で気付かされる構成。
    読み終わって2時間してふと思い出した時に猛烈に怖さが押し寄せてくる。
    途中の、吹き出したあのシーンが薬物で作られた幻覚なのだからとてつもなく怖いと思う。
    不謹慎だけど途中まで薬物に少し興味を持ってしまった。
    笑い転げた彼らは確実に破滅に向かっていたのかしら。薬物でラリってる場面で同じように笑った自分が正直怖い。彼らだけを異常者と呼べない。
    ただあの瞬間だけは、誰よりも濃い今を生きていたのかも知れない。
    薬物取材のつもりが…ミイラ取りがミイラに…。
    明確に意思を持って「ドラッグはダメだよ」とか、「薬物やめますか?人間やめますか?」よりも、面白おかしく笑える分こちらのほうが怖さが伝わる。
    読んでて楽しかったもん。こりゃ薬物は無くならないわけだ。
    この本の読後感自体がドラッグの追体験のようなのもまた面白い。
    副作用のないドラッグ『スピード』(本のタイトル)

  • 取材過程でドラッグにのめり込み、逮捕、起訴、その顛末が書かれたノンフィクションです。完全にキマっている文章。私まで、なんだか、頭がオカシクなってきました。

  • スピード(覚せい剤)の取材のつもりがハマってしまい、最終的に壊れていく、ドキュメンタリー?一部はそうだろうけど、ほとんどの部分は半分妄想が入っているように感じる。

    渋谷のチーマーの取材から、そのボス周辺で取引されている薬物を入手し、取材がてらいろいろ手を出してみる。しかし、スピード(覚醒剤)は即効性と多幸感ともにサイコーだった…。

    一応、元プロのライターで、ラジオのDJをやっていたということだから、喋りにも定評が有ったのだろうが、最初のチーマーの話の部分から、プロの書いている文章と思えない。これはこうと言われているけれども、実際にはこうだった、というような説明はほとんどなく、誰それから手に入れた、ヒャッハー!というような文章が続く。

    覚せい剤に触れている部分を含め、中間部は呼んでいて辛い。文章が辛いのもあるが、何もかもメチャクチャなことと、夜の街にたむろしている人の多くは、薬物をやっているのが当たり前のような部分がなお辛い。

    1990年台はともかく、2000年代前半には、多くの有名人が覚せい剤で捕まったが、いや、ひょっとしたら、夜の街で酒で酔っ払っていると思っていた人たちはそうだったのか、知り合いにもいたのか?と思わせられてしまう。その辺が本当にリアルで怖い。

    終盤に、いよいよ禁断症状が現れ、一旦の終息を迎えるが、その部分でなんとか救われた。

    まあ、夜の街での武勇伝のうち、本当に有ったのかなかったのかは定かではないし、脚色もかなり含まれているのだろうけど、非現実が現実に交錯したようなフワフワした状況は、現場ではそうだったのだろうと思う。呼んでいて気分の良いものではないが。

  • 100殺!ビブリオバトル No.92 夜の部 第12ゲーム

  • ジャンキーの生活を追体験できる。人として壊れていく様子がリアル。

  • 楽しい悪ふざけから精神病になる転落までを描いている。脳みそが肉離れしちゃった★
    最後のほうは行間なく、ちょっと読みづらく感じたな。

  • 麻薬中毒者が、そんな自分自身に酔っ払ってる感じの本
    元中毒患者の子と話す機会があり、その子から勧めてもらった本ですが
    なるほどなぁー、って感じ。
    因みにこの著者は、取材と称して本の書き出しあたりから手を染めて手記を書き、後書きの時点で逮捕されて拘置所で書いているという、なんだかなぁ。

  • バチバチになる話。
    ありすぎる「!!」が邪魔やったけど、興味深い内容でしたよ。

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