夜明けのブランデー (文春文庫 い 4-40)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (168ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167142407

感想・レビュー・書評

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  • 池波正太郎のエッセイ集。軽快な文章と、自分で描いた絵が妙にマッチする。

  • 方から完全に力が抜けた自由奔放なエッセイである。もとより老練な技術に裏打ちされているために、奔放であろうとその筆致は十分に魅力がある。60過ぎたときにはこのような筆力を余裕の元に身につけていたいものである。

  • ユーモアがあり、面白かった。
    著者直筆の絵はとても味わいがある。

  • こんな風に人生を見つめてゆけたら
    丁寧で、おだやかな、くすりと笑える暮らし

  • P107引用:
    それというのも、一つには太平洋戦争の後遺症が残っているからだ。個人の人生なんていうものは、恐ろしい動乱、人災や天災の前には、ひとたまりもない。いまの若い人には実感がわくまいけれど、その事実を、まざまざとわが眼にたしかめた者にとって、あのときの衝撃は生涯、ついてまわる。

  • 池正では初めて読んだエッセイ! 万年筆だけでなく、書く作業から見えてくる風景

  • 池波さんの食の話しは、特に好きです。
    今回は、洒落たイラストに驚き!です。

  • 洒落てすぎる。

  • 無知な私にとって池波先生の
    エッセイはとても勉強になります。
    先生の考え、昔話、映画のこと、料理のこと。
    何かしら出会いが必ずある。
    この本に登場した田中冬二さんの
    詩に興味をもったこともそのひとつです。

  • 食・占い・思い出話など池波正太郎の人となりを知るにはうってつけの一冊です。<br>イラストも池波さんが描いています。石ノ森正太郎さんチックで味があります(笑)。<br>文春文庫。

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著者プロフィール

大正十二(一九二三)年一月二十五日、東京市浅草区聖天町生まれ。昭和十(一九三五)年、下谷区西町小学校卒業、株式仲買店勤務。昭和十四年より三年ほど証券取引所にあった剣道場へ通い、初段を得る。旋盤機械工を経て昭和十九年、横須賀海兵団入団。敗戦の翌年、東京都職員として下谷区役所の衛生課に勤務。昭和二十三年、長谷川伸門下に入る。昭和二十五年、片岡豊子と結婚。昭和二十六年、戯曲「鈍牛」を発表し上演。新国劇の脚本と演出を担当する一方、小説も執筆。昭和三十年、転勤先の目黒税務事務所で都庁職員を辞し、作家業に専念。昭和三十五年、『錯乱』で直木三十五賞受賞。『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』の三大シリーズや『真田太平記』等、数々の小説で人気を博す一方、食や映画、旅に関する著作物も多く上梓した。受賞歴はほか吉川英治文学賞、大谷竹次郎賞、菊池寛賞等。平成二(一九九〇)年五月三日、入院していた東京都千代田区神田和泉町の三井記念病院で死去。小社では同じく単行本未収録のエッセイ集『一升桝の度量』(二〇一一)と初期戯曲集『銀座並木通り』(二〇一三)を刊行している。

「2022年 『人生の滋味 池波正太郎かく語りき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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