新装版 鬼平犯科帳 (2) (文春文庫) (文春文庫 い 4-53)
- 文藝春秋 (2000年4月7日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167142544
感想・レビュー・書評
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収録内容は、
「蛇の眼」、「谷中・いろは茶屋」、「女掏摸お富」、「妖盗葵小僧」、「密偵」、「お雪の乳房」、「埋蔵金千両」の7編。
TV時代劇では、やはりTVということがあってか原作の陰惨さはいくらか柔らかく変更されていたのだな、と感じる。
今巻では「兎忠」こと、同心・木村忠吾が活躍(?)している。
思いのほか、女性に手を出すのが早い忠吾さん。いつか春はやってくるのだろうか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
鬼平結構手こずるって感じの巻
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1巻を読み終わった後、すべて読もうと思ったが多分読み進めるうちにこの話はあの時のあの人かな?などと前に戻って確認したくなるだろうと想像し、ブックオフの105円コーナーで少しずつ買い進める事にして、現在4巻まで購入。
江戸時代はお盗め(「おつとめ」と読ませるらしい)中うに見つかると、その場で切り捨てられても文句は言えないようだ。
でも、そのお盗をするにも2年3年がかりで根回しや調査段取りを組織立ててする。
そういう事をしないで急ぎでやるような仕事は小さいと言われ、殺生をしないで事を済ませるのが本当のプロなようだ。
次から次にそういう盗人が出てくるしあっちにもこっちにもそういう輩がいて、江戸中いったい何割くらいお盗めを本業にしている人がいるのかと思う。 -
木村忠吾。女にだらしない?
いや、純なだけかなー。 -
913.6 イ (2) 登録番号8907
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だんだん登場人物が明確に見えるようになってきて
おもしろい♪
でも、これが24巻まで続いてるというのがすごい(@o@)!! -
蛇(くちなわ)の平十郎。
出てくる盗賊の通り名がいつも素敵。
それにしても鬼平への憎しみと執念はまさに蛇! -
事件にも平蔵にも奥行きが出てきて面白い巻。
葵小僧は実際に謎なだけあって、火盗側の焦りもリアル。 -
「田や、沼や、よごれた御代をあらためて、清く澄みたる白河(松平定信は白河藩主)の水」賄賂政治がたたり失脚した田沼意次にかわり幕府中枢に座った松平定信。その屋敷周辺の浅草・本所・深川を舞台にした話は本当に面白い。江戸地図を見てみると、今住んでいる木場駅前がギリギリ存在していたし、近所の神社も娘が通う霊巌寺もあった!
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23区内のいろいろな地名が登場するので、地図が欠かせなくなってきた。あとうまそうな料理がたくさん登場する。この本に登場する地名とか料理に惹かれる人はたくさんいるみたいで、池波正太郎自身が江戸時代の地図の本を出していたり、文中に登場した料理の本が出ていたりする。
http://www.amazon.co.jp/江戸切絵図散歩-新潮文庫-池波-正太郎/dp/4101156689
http://www.amazon.co.jp/鬼平料理番日記-小学館文庫-阿部-孤柳/dp/4094164111
内容については、1巻と似ていてあまり変化がない感じだった。が、少しずつ長編の話が出てきてそこは面白かった。