ひとひらの雪(上) (文春文庫 わ 1-13)

著者 :
  • 文藝春秋
3.13
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本棚登録 : 110
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167145132

作品紹介・あらすじ

若いOLである笙子と美貌の人妻の霞。二人のおんなのはざまに漂う中年の建築家・伊織の心のひだ。不倫の愛と悦楽をあまさず描いて大ベストセラーとなった評判作。(川西政明)

感想・レビュー・書評

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  • 映画では、秋吉久美子がめちゃ綺麗だったのを思い出す。喪服姿の女性は美しい証明のような。
    だが、登場人物の誰にも共感できず。理解できない。

  • 40代半ばで、建築事務所を運営している伊織祥一郎は、妻と二人の娘とは別居しており、現在事務所で働く27歳の相原笙子と交際してます。そんな彼が、35歳で人妻の高村霞という女性に惹かれ、彼女とも不倫関係を結ぶことになったところから、物語がはじまります。

    笙子との関係は四年に及んでおり、伊織は新たな胸のときめきを求めたのか、しだいに霞との関係に深入りするようになります。そして霞も、そんな伊織に求められるままにすこしずつ女として開花していき、そのことがいよいよ伊織を彼女にのめり込ませることになります。

    一方笙子は、伊織が他の女性と関係をもっていることに気づいており、すこしずつ彼から距離をとろうとします。そして彼女は、やはり伊織の事務所で働く宮津という若い男と旅行に出かけ、彼に強引にせまられて関係を結んでしまいます。笙子の告白を聞いて、伊織はあらためて彼女への想いを強くしますが、すでに彼の身と心は霞のほうへと向けられており、二人の女性のあいだで葛藤することになります。

    著者らしい不倫小説ですが、他の作品に比べてストーリーの慌ただしさやどぎつい性描写は見られず、比較的落ち着いた雰囲気に仕上がっているように感じました。

  • 文章が美しい。描写に時代を感じる。

  • 特になにかが面白いわけでもなく…

    抒情的で美しいのはいい。


    雪国とか温泉とか、
    そういう風景の中で逢引すること自体は美しい。

  • 渡辺淳一作品の中ではありきたりで、面白味に欠ける。
    これはいまいち。

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著者プロフィール

1933年北海道生まれ。札幌医科大学卒。1970年『光と影』で直木賞。80年『遠き落日』『長崎ロシア遊女館』で吉川英治文学賞受賞。2003年には菊池寛賞を受賞。著書は『失楽園』『鈍感力』など多数。2014年没。

「2021年 『いのちを守る 医療時代小説傑作選』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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