- Amazon.co.jp ・本 (587ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167164133
感想・レビュー・書評
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春朗合わせ鏡と同じ人が出てる。時期も少しかぶっているのか、想像しながら読むと面白かった。
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Tさんのお勧め。
人気作家で、凄腕の商人で、イラストレータでマーケッターの山東京伝が主役。
でもそれを知っていた方が楽しく読めるのか、
知らない方が楽しいかは微妙。
私は知らなかったので、
鶴屋南北、蔦屋重三郎、平賀源内といった有名人が登場する江戸時代ものなんだなーと単純に楽しめたが、
山東京伝の伝記的話を期待していると肩透かしを食う。
平賀源内につきあって福島まで行ったり、
ようやく嫁にもらった花魁に悪霊がついたり、
とまあ、怪奇ものといえば怪奇ものかも。
それにしても、平賀源内はよく出てくるなー。
源内だして不思議を作り出したり、不思議を解いときゃ良いと思ってるんじゃないのかなー。 -
だましゑシリーズ、今回は伝蔵こと山東京伝が平賀源内と出会って、おかしな事件に出会う短編集。
表題通り、怪異にまつわる話を軸に書かれているが、「生霊変化」「悪魂」の生霊、悪霊の話は、情のある質の良い怪談に仕上がっている。
1作目の解説で書かれていたが、この作品は、時代背景やその人を後から調べたくなるような、魅力がある。 -
今回は,山東京伝と窪俊満,そして平賀源内が主軸。
京伝は,他の巻での主軸たちと違って,掴みにくい。
そこが魅力なのかもしれないけど。
彼ももとは絵師だったんだな。 -
全1巻。
「だましゑ歌麿」から始まる
一連のだましゑシリーズ。
それのサイドストーリーみたいな話。
別物の物語だけど、
だましゑの物語と同じ世界、時間軸で進む。
だましゑシリーズのスピンオフ、
「春朗合わせ鏡」「蘭陽きらら舞」で活躍する
蘭陽はこっちの小説のキャラっぽい。
だましゑ歌麿
http://booklog.jp/users/bullman/archives/4167164094
春朗合わせ鏡
http://booklog.jp/users/bullman/archives/4167164124
蘭陽きらら舞
http://booklog.jp/users/bullman/archives/4167164167
だましゑシリーズとどっちが先に書かれたのか分からないけど、
時間軸的には1作目「だましゑ歌麿」の直前から。
ちょいちょい「だましゑ歌麿」で起きた事柄の記載があったり、
シリーズを読んでるとより楽しめる。
話的にはちょっと苦手なオカルトものなんだけど、
単なるトンデモじゃなくて、
うまい具合に人情話に落ちてたりして、
あまり気にならなかった。
むしろ何故か爽やかで、かなり面白い。
シリーズ内では異色だけど、
これが一番好きかも。 -
テンポがよくて面白かった。このシリーズはどれから手をつけていいか迷うけど、蘭陽さんさえ元気なら無問題。
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ストーリーの設定がやはり面白い。
登場人物のキャラが個性があり、且つやり取りが気持ちいい。 -
蘭陽がかわいい
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せっかくなので、続けて時代物を(^ ^
...時代物と言っても、これはかなり
「荒唐無稽」な設定。
何せ主な登場人物が、山東京伝と
牢屋で死んだはずの平賀源内(^ ^;
しかも「怪異佇帳」のタイトル通り、
物の怪やら生き霊やらと言った、
「どうリアクションしてよいのやら」
というものがテーマで。
でも、ただのドタバタではない。
何か怪異があって、それを
(江戸時代の)科学で説明するが、
一部には本物の物の怪が混じってた、
というような構成で。
その「謎解き」部分が良くできるので、
全体として不思議な説得力がある(^ ^
時代物はほとんど読んだことない、
と思ってたし書いてたが、
この作品を読んで思い出した。
こういう「実在した歴史上の人物」を
登場人物として話を組み立てるのは、
鯨 統一郎氏がよくやっていた。
何だ、読んだことあったんじゃん、
時代物 > 自分(^ ^;
荒唐無稽と言いつつも、これもやはり
江戸の昔の庶民の生活がよく描かれていて
読みながら自然にその世界観に浸れる。
また、舞台が現代では成立し得ない話も
「時代物ならまぁ有りかな」的な
敷居を下げる効果もあるか > 時代物
それでも、飢饉に喘ぐ農民や、
「政治家」の変わり身の早さなど、
人物描写がきちんとできているので
最後までぐいぐい読まされる感じ。
もちろん、その時代のリアルを
知っている訳はないのですが、
「さもありなん」と思わせるだけの
ディテールの描写が心地よい。
ある意味水戸黄門的な、
「安心感」を持って読める作品。 -
2010.05.12 読了
このシリーズはどこから読み始めたら良かったんでしょう。さっぱりわからん。というかすでにあと一冊を残すのみ。
これが一番最初に読むべきだったんでしょうか??すべての始まりというか、「だましゑ歌麿」を軸にすると、夜明け前的なポジションかしら。時期はだいぶかぶっているけど。
仙波の旦那が出てこないのでさみしい。けど源内さんがいるので大丈夫。今回も文句なくおもしろかった!