秋色 (しゅうしき) (上) (文春文庫) (文春文庫 ひ 1-48)

著者 :
  • 文藝春秋
3.07
  • (1)
  • (2)
  • (9)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 45
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (357ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167168483

作品紹介・あらすじ

一人の男のエゴに振り回される三人の女。そしてそれは殺人事件をも引き起こす。建築家夫人、銀座の高級クラブのママ、女子大生、それぞれの生き方を通して現代の愛を描いた長篇。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 平岩弓枝は面白いなぁと改めて思う。登場人物、舞台、話の展開、すべてに隙がない。どんどん引き込まれる。女版菊池寛ではないかと私は勝手に思っている。昼ドラにならないのが不思議なくらいだ。
    著名な建築家良衛とその妻菊子、大学講師の新八郎、クラブのママ奈津江、その娘世紀、クラブの従業員健二。それぞれの思惑が次々と事件を起こし、事態を複雑化させていく。ついには・・・。
    そういえば学生時代の日本文学の授業に、毎回テキストになった本の登場人物に女優俳優をキャスティングして提出する、というおまけがあった。本書でいえば・・・と考え始めて頭がパンクしそうになった。

  • 椿井は祖母を伴い、兄がいるオーストラリアに向かっていた。
    その道中、印象的な人妻と出会うこととなる。

    その人妻と、自身の教え子との間で揺れ動くこととなる。

    ***********************************************************************

    相変わらずのドロドロっぷり。。。(笑)

    私が生まれたときくらいの年代なのに、ちょっと今にも通じるところが有り、
    技術は進歩しても、情的なところでは、変化はそれほどないのだと
    変に感心してしまいました。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

東京都生まれ。日本女子大学国文科卒業。戸川幸夫の知遇を得、その推薦で長谷川伸の門下となる。1959年『鏨師』(たがねし)で第41回直木賞を受賞。1991年『花影の花』により、第25回吉川英治文学賞を受賞。また、これまでの業績により、1997年紫綬褒章を、1998年第46回菊池寛賞を受賞。2004年文化功労者に選ばれ、2016年文化勲章を受章した。著書に南町奉行所内与力・隼新八郎がさまざまな事件を解く「はやぶさ新八御用帳」「はやぶさ新八御用旅」シリーズや「御宿かわせみ」シリーズなどがある。

「2019年 『新装版 はやぶさ新八御用帳(十) 幽霊屋敷の女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

平岩弓枝の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×