- Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167177416
感想・レビュー・書評
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毎回ながら食べ物に対する哀れの目がすごいです。
お肉のメニューでありながら、どうもバンバーグやロールキャベツのように堂々とおかずのメインをはっている他のミンチ肉のメニューとは違うメンチカツ。
東海林さんが指摘するように"コロッケやトンカツとも肩を並べられない"何とも言えない立ち位置。
論理的な(そうなのか?)指摘に、メンチカツ自身も「バレたか」ってギクっとすることでしょう。
解説の近田さんが言う「"選ばれた些細なこと"に気付く眼」というのはまさにこんなところにも表れていると思います。チャーハンのスープやシジミに向ける眼もそうです。
メンチカツのように哀れを見出すこともあるけど必ずその眼には慈愛も宿っていると思うのです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
絵が、絵が!絵が!絵が…
絵が苦手すぎて読めなかった…
何とか読了。文章はおもしろかった。
完全に好みの問題。
私はこの人の絵が苦手という人が多く。
横尾忠則しかり。丸尾末広しかり。
嗚呼、これがもし写真だったなら…☆5つである。 -
今回もごちそうさまでした⭐
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さすが東海林さん。クスってする。
しょーもないなってなるのに、ちょっとわかるwwてなる。脱力したいときにちょうどいい。 -
2015年7月26日に開催されたビブリオバトルinいこまで発表された本です。テーマは「カレー」。
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最後の いくらなんでも缶 で
ウィスキーの水割缶の話から
そのうち「むき枝豆」なんかも売られるだろう と、
ややふざけて書いてありますが、
今や実際に売ってますね。
これ書かれたの1993年なのに。
すごい。 -
「駅弁の丸かじり」
著者 東海林さだお
出版 文春文庫
p44より引用
“いやあ、まったく、実際の話、
この世の中、何が起こるかわかりませんね。”
マンガ家であり、
エッセイストである著者による、
食べ物に関するエッセイ集。
いつもながら取り上げる食べ物が非常に身近で、
親近感にあふれる一冊です。
上記の引用は、
鮭の骨だけ缶を取り上げた項の、
冒頭の一文。
骨だけ缶を作った方は、
驚くべき勇気のある方だなと思います。
昔祖父が、
鮭の骨をカリカリに焼いて、
せんべいみたいに食べていたのを思い出しました。
減量中以外の方に。 -
ほんとに、なんでこんなにも些細なことが、こうして文章になるのだろうか。
それも、面白おかしく。
不思議だけど、東海林さんの世界に間違いなくはまりますね。