どぜうの丸かじり (文春文庫 し 6-65)

  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167177652

感想・レビュー・書評

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  • 一本の竹串を持たされたなら、何かを刺したくなる。里芋にギンナン。ウズラの卵にシュウマイ。刺したくなるものは、大きさや弾力が適度である。これ、プスリものの条件というらしい。コンニャク、漬物、あ〜刺したい。

  • 図書館の本 読了

    内容(「BOOK」データベースより)
    丑の日のうなぎに対抗して、どじょう丼を支援するべく浅草の老舗にのりこんだショージ君が見たメニューには…。他に、おじさんの歯にニラがはさまってニラプラになる「ニラの怨念」、空港の税関申告より難しいコーヒーの注文にトライする「おじさん“スタバデビュー”す」など読み出したら止まらない35篇。

    スタバと串が印象に残るかな。あと数の子と栗きんとん。
    順番にシリーズを読んでいるから過去ネタだけどああ、お正月付近の連載ね、ってわかるラインナップ。
    プリッツもいいねぇ、縦ってないもんね。

  • おごられ酒がつらいという話は何回か読んだ気がします。自分のペースで食事ができるときはうれしい。スポンサーの顔を伺いながら注文をすることは苦しいようです。良いスポンサーになるためには、取り分けに苦労しないように一人一皿づつ注文してあげることでしょうか。

  • 今回もごちそうさまでした⭐

  • 感想というかもう伝統芸能みたいなもんです。東海林さだおさんが書いたというだけで十分なのです。思えばもうかなりのお年のはず。長生きして頂きたいと思います。

  • こんなディテイルの思考が及ぶ想像力の豊かは驚愕です。
    「ネギが無いと”立ち食いそば屋のそばの味”にならない。」
    「ふつう、喫茶店へコーヒーを飲みに行った場合、ツカツカと店内に入って行って適当なテーブルを選んですわり、やってきた店員に「コーヒー」と一言伝えけばいい。スタバではこれはバツ。大バツ。大ブーイング。大恥。人でなし。極悪人。市中引き回しのうえ磔。」
    「(こうなりなかった)という方針がまったくみえてこない全体のデザイン」(さつまいも)
    「松茸の土瓶蒸しは、”松茸の急須煮”といわなければならない。」
    「なんて実を大切にしている皮だろう」(バナナ)
    「不思議なことに、トンカツの場合はキャベツ以外のものを寄せ付けない。」
    「丼に山盛りのコーンフレーク、そこにザブザブの牛乳。丼に口をつけて箸でザザザッとかっこみ、ゴクゴクゴクって牛乳を飲みたい。」
    「ここで、一つの提案をしたい。それは”食卓に串を”という提案である。」
    「皿の上の食べ物はすべて寝ている」
    「"タバスコの時代"というのがあった。いまの喫茶店ではなく、昭和三十年から五十年代にかけての喫茶店。」

  • よくもまあ食べ物だけでこれだけバリエーションにとんだ文章がかけるものだといつも感心する。
    その題材もほんとーにありふれていて、どこの家庭にもあるようなものばかり。
    昨今のグルメマンガなど足元にも及ばない深みのある軽快な文章なのである。
    そして美味しいです。

  • 14/09/13、ブックオフで購入。

  • うーん、絶妙!そして、深い!ww
    もうね、自分で読むしかないです。読んでください。
    絶対、クセになりますwww
    野菜寿司というのを食べてみたいな。
    どこで食べれるのかなぁ~?

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著者プロフィール

東海林さだお=1937年東京生まれ。漫画家、エッセイスト。早稲田大学文学部露文科中退。早大漫画研究会草創期のメンバー。文藝春秋漫画賞、講談社エッセイ賞、菊池寛賞、日本漫画家協会賞大賞を受賞。漫画に『新漫画文学全集』『ショージ君』など、長期連載のエッセイに「男の分別学」「あれも食いたいこれも食いたい」など。

「2021年 『東海林さだおアンソロジー 人間は哀れである』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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