微視的お宝鑑定団 (文春文庫 し 6-78)

  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167177782

感想・レビュー・書評

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  • 調理道具を無意味に収集してしまうのが、自分はそうでは無いけれど理解が出来ます。職人が使う道具はとても重厚で頼もしい感じがして魅力的。しかも料理の道具って、いつか自分も使うんじゃないかという夢も膨らみます。わかる!

  • 私の知らなかった世界ばかりそこにはあって、道具や使い方を面白おかしく、なおかつ冷静に分析している良い意味のオタク。

  • 丸かじりシリーズで食べ物の考察に感心してきたが、ここでは日常生活の一挙手一投足を見事に分析してくれる。

  • 「微視的お宝鑑定団」3

    著者 東海林さだお
    出版 文藝春秋

    p96より引用
    “コンビニやチェーン店などにはマニュアルがあって、「ヨロコ
    ンデ」などと心にもないことを聞くよりよっぽどよかった。”

     漫画家でありエッセイストである著者による、日常のありふれ
    た物事や非日常的な出来事について書かれたエッセイ集。
     台所用品についてから日本一の居酒屋についてまで、対談を交
    えて書かれています。

     上記の引用は、とある町の商店街に行った回での一文。
    定食屋の主人が無口というか一言もしゃべらなかったことの感想
    ですが、一言もしゃべらなくても潰れないという事は、多分本当
    に美味しい店なのでしょう。心ない言葉とマニュアル通りに動く
    だけの仕事は、近い将来ロボットに取って代わられてしまいそう
    な気がします。

    ーーーーー

  • 普通の人は気付かない、気にしない様な切り口からの話題は、やっぱりさすがショージくん。
    でも丸かじりシリーズの方が好きだなー

  • 名古屋に日帰りで居酒屋に行く話、大島にくさや定食を飛行機にのり食べに行く話、芸者ツアーに行き、一本950円のビールに驚いたりするあたりがいいなと、思った。脱力感がじんわり、そこがこのエッセイの良いところ。

  • 東海林さだおさんは裏切らない。

    しょうもない(とされる)ことに対して

    時間を費やす素晴らしさを裏切らない。

    ちまちましたことの世界を広げることで

    毎日が幸せになるんだって私は思う。

    しかし、後半戦はあんまり好みじゃなかったよよよ♡

  • スイッチを切り替える際に、ショージさんには大変助けられます。

  • 全く以て「ショージ君」テイストではあるのだけれども、『丸かじり』シリーズとはどことなく雰囲気が違うような(個人的にはあちらの方が好み)。
    これは掲載する媒体の性格の違いなのかも?

    名古屋の「大甚本店」も行ってみたいけど、B級銀座にも出かけたくなったw

    糖尿病に関する医者との対談は……何だかなぁ。

  • 面白い。色々とやりたくなる。解説のパラダイス山元さんもそう言ってる。なんか読みたいけどなんかないかなって時は東海林さだおさんの文庫はとてもオススメ。読みやすいし面白いし軽くて薄い。読む勢いってのが欲しい人とかにゃ特に。

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著者プロフィール

東海林さだお=1937年東京生まれ。漫画家、エッセイスト。早稲田大学文学部露文科中退。早大漫画研究会草創期のメンバー。文藝春秋漫画賞、講談社エッセイ賞、菊池寛賞、日本漫画家協会賞大賞を受賞。漫画に『新漫画文学全集』『ショージ君』など、長期連載のエッセイに「男の分別学」「あれも食いたいこれも食いたい」など。

「2021年 『東海林さだおアンソロジー 人間は哀れである』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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