- Amazon.co.jp ・本 (406ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167182236
感想・レビュー・書評
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日本の国の成り立ちを知ることができる入門書ともよぶべき物語。
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20年以上前の本を再読。
物語は聡明で奔放な厩戸皇子が物部合戦に従軍した少年の時代から始まる。
当時の大王(天皇)とそれを取り巻く大臣・大連らの豪族らの勢力争いの中で、蘇我氏の頂点に立つ馬子との関係を強く意識しながら成長する厩戸。
馬子の娘である刀自古郎女との婚姻など世俗的な一面が興味深い。
ストーリーがゆっくりゆっくり進むおかげで人間関係がよく頭に入る。 -
物部との戦いから始まる厩戸の王子の物語。後世聖人として崇められる人はきっとこんな人だったんたろうな。
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厩戸の王子がじつに人間らしく生き生きと書かれている。1巻では15歳から17歳まで。蘇我馬子の権力が増大してゆく中、大王の威厳は失墜してゆく。だが馬子の政治家としての魅力に厩戸王子は惹きつけられる。
農民の娘に一目惚れしたり、母の再婚に悩んだりと、聖徳太子の少年時代がありふれた一人の少年の姿として描かれながらも、その才覚を徐々に発揮してゆく…
人間・厩戸王子の今後に目が離せない。 -
「聖徳太子(1)」黒岩重吾著、文春文庫、1990.04.10
406p ¥520 C0193 (2021.09.12読了)(2001.12.07購入)(1994.04.25/5刷)
副題「日と影の王子」
【目次】
物部合戦
夜明けの前
春雷
☆関連図書(既読)
「日出処の天子(1)」山岸涼子著、白泉社、1980.08.25
「日出処の天子(2)」山岸涼子著、白泉社、1980.12.25
「日出処の天子(3)」山岸涼子著、白泉社、1981.04.25
「日出処の天子(4)」山岸涼子著、白泉社、1981.11.25
「日出処の天子(5)」山岸涼子著、白泉社、1982.04.25
「日出処の天子(6)」山岸涼子著、白泉社、1982.09.25
「日出処の天子(7)」山岸涼子著、白泉社、1983.03.25
「日出処の天子(8)」山岸涼子著、白泉社、1983.08.24
「日出処の天子(9)」山岸涼子著、白泉社、1984.02.23
「日出処の天子(10)」山岸涼子著、白泉社、1984.07.24
「日出処の天子(11)」山岸涼子著、白泉社、1984.12.25
「聖徳太子(1)」池田理代子著、創隆社、1991.11.08
「聖徳太子(2)」池田理代子著、創隆社、1992.02.20
「聖徳太子(3)」池田理代子著、創隆社、1992.06.15
「聖徳太子(4)」池田理代子著、創隆社、1993.03.31
「聖徳太子(5)」池田理代子著、創隆社、1993.07.24
「聖徳太子(6)」池田理代子著、創隆社、1993.10.29
「聖徳太子(7)」池田理代子著、創隆社、1994.11.10
(アマゾンより)
性に憧れ、政争を忌みながらも、着々と理想国家建設に励む聖徳太子。その赤裸の実像を豊かな知識と雄渾なスケールで描いた話題作 -
聖徳太子は聖人としか知識がなかったので、子どもの頃の人間らしさと感情豊かで皇子らしくない、そして皇子らしい考え方と頭の回転の良さに聖徳太子の人間像に引き込まれ時間を忘れて読みふける。
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登場人物の名前が漢字ばかりで読む速度がグンと落ちました^^; 後に聖徳太子と呼ばれる厩戸皇子。まだ1巻で17歳の若者(当時は立派な成人かもしれませんが…)。これから彼がどのように馬子とわたりあっていくのか楽しみです。
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飛鳥旅行後、父に借りた。