- Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167209155
感想・レビュー・書評
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墜落という大きな出来事を味わいつくしている沢木さんの体内時計のようなものを、一緒に感じさせてもらえた旅だった。あとがきのNHKクルーの国分さんの文章のおかげで、沢木さんの人となりが、より立体的に迫ってきてとてもよかったです。
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旅ばっかりしているというイメージのある沢木耕太郎が乗った飛行機が墜落する話。とてもおもしろかった。あとがきのNHKのディレクターの文章もとてもよかった。飛行機に乗るのがもっと怖くなった。
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アマゾンでイルカを見たというのと、飛行機で墜落したという話。
行間が広く、読み応えはない。沢木さんの思い込みが文章に多く現れていて、それが鼻につくとあまり面白くは感じられない。
逆に、その沢木さんの思いに納得できるならば、「ああ、墜落にしてもこういう感じ方があるのか」と共感できる。 -
沢木耕太郎に実際起きたことが書かれている。非常に興味深い。
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直前に読んだ「杯」の中で、何度か「飛行機の墜落体験だってあるんだ」と述べられていて、ナンノコッチャ?、と思ってたら、こういうことだった(゜o゜;
当時ニュースになったんだろうけど、まったく記憶に残ってない(>_<)
前半はともかく、後半はいい意味で「上出来な中学生の作文」みたい( ´ ▽ ` )ノ
解説で「沢木さんの作品が面白いのは彼が聞き上手だから」と書かれているけど、こういう自分自身のとてつもない体験を描くとなると、また別の回路が働きだすみたい( ´ ▽ ` )ノ
「いつになく嫌な予感がした」とか「まるで映画の中にいるみたい」とか、異常な経験の渦中にあることを子どものようなむき出しの好奇心でワクワク楽しんでいるさまがしっかり伝わってきて、読んでるこっちも不謹慎ながらついニッコリしてしまう(そういう意味で「上出来な作文」)( ´ ▽ ` )ノ
ひょっとしたらだけど、サワコーのノンフィクションの基底にあるものは、こういう異常体験への羨望なんじゃないか?、とも思った( ´ ▽ ` )ノ
ボクシングのチャンピオンになったり、すべてをかけてそれになりそこねたり、誰にも知られずひっそり社会の奥底に埋もれたり……そういう、サワコー自身が経験し得なかった「次元」への切望が、これまでの執筆活動の原動力になってたのかな?、とか( ´ ▽ ` )ノ
まあ、こういう一生一度あるかないかの事件に遭遇できたことは、サワコーにとって幸福だったんだろうね( ´ ▽ ` )ノ
(ちなみに、阿刀田高のエッセイを読むと、本作なみの「九死に一生」という瞬間を、何度も何度も経験してるもんだから、愕然とする(゜o゜;)
2018/07/11 -
沢木耕太郎のアマゾン紀行。ノンフィクションの中で予兆や予感を描くのって難しい。
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自分の飛行機が墜落したときのことを書けるなんて。旅を基にするこの作家は、やはりナニかもっているなと感じさせる。生きて帰るまでが旅。
沢木氏の傑作の一つと思う。 -
「マジかよ!」
実際に墜落する時に思うことってこんなものなのかも。