- Amazon.co.jp ・本 (596ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167254063
作品紹介・あらすじ
奇妙に静かなその夜、男は路地裏で目を覚ます。手元には見なれぬ旅行鞄がひとつ。自分はなぜここにいるのか?パニックに駆られたそのとき、一陣の風とフルートのような音、そして自分が何者かに追われていることだけははっきりとわかる-目に見えぬ敵と、自分が無意識裡にどこへ行ってしまう二重の恐怖を描くスリラー。
感想・レビュー・書評
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フツーここまで書くか⁈
と、いうくらい振り切れた血みどろの酒池肉林が展開するストーリーとイーヴルな設定が酷く魅了。
久しぶりにクーンツの作品を読んで、その世界観に引き込まれた。エンターテイメントに徹しタブーを排した姿勢はさすが。
スティーブン・キングと並び称されながらキング作品はほほ映画化されるのに、クーンツの作品はほとんど映画化されないのが不思議。
本作も映画化したらかなり派手な作品になると思うのだけれど。
フランクの登場シーンは『ターミネーター』は思わせ、テレポーテーションはブルース・ウィリスの『LOOPER/ルーパー』。キャンディの人非人さは『エイリアン』。
後半の伏線の巻取りも見事です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
SFホラー・サスペンスの傑作⁈
おどろおどろしいのに目が話せないって感じ。獲物とハンターの両方の感覚がとてもリアルで、一緒に宙を飛び襲いかかり暖かい血を浴びながら引き裂いているような気がする。なのに泣ける作品になってるのは、いつも障害者に優しいクーンツの眼差しのせいだろう。ダウン症のトーマスとダコタ夫妻の愛情が素晴らしい。後半、一気読みした。2013.5 -
B級。でも泣ける…!
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現実にこんな人がいたら恐ろしい