- Amazon.co.jp ・本 (537ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167256265
作品紹介・あらすじ
世紀をまたいで書き続けた名物連載から映画コラム171本を厳選!黒澤明「天国と地獄」からイーストウッド「硫黄島からの手紙」、原節子、阪東妻三郎から綾瀬はるか、香川照之まで-新旧作品を超えて縦横無尽に書きつくす小林信彦の"決定版"映画コラム集。700本超の詳細な作品名インデックス付き。DVD情報も満載。
感想・レビュー・書評
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和菓子屋の息子、『ヒッチコック・マガジン』元編集長、小説家、芸能コラムニストの【小林信彦】が、中日新聞に連載した700本を超える映画コラムを纏めた映画ファン垂唾の一冊。幼少の頃から浴びるほど映画を観て育った著者が、本書コラム(1991.1.8-2007.1.29)に度々登場させ、熱っぽく語ったお気に入り女優は〖ニコ-ル・キッドマン〗である。男優兼監督の〖クリント・イーストウッド〗は、群を抜いて評価点の高い多彩な人物として取り上げられている。
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いかんっ!映画が観たくなった。どうしよう。映画を観始めると
本を読む時間が減る。でも、映画を観ると原作本だったり、役者の
評伝なりを読みたくなる。無限ループに陥るのだ。
読む前から分かっていたさ、こうなることは。それでも映画コラムは
読まずにいられない。小林信彦なのである。しかも、「増補完全版」
なのである。読まなかったら絶対後悔するのだ。
なので、読みました。読んだのに後悔しました。だって、強烈に
映画が観たいのだもの。
観たことのない映画、知らない映画。勿論、たくさんある。あるけれど、
それを「観たいな」と思わせてくれるのが小林氏のコラムなのである。
中日新聞に連載され、他の作品でも収録されているコラムなので
既に読んでいるものもあるのだがそれでも面白い。
「映画は女優で観る」という小林氏。コラムの内容からも女優さんへの
愛情が伝わって来る。この頃はニコール・キッドマンにご執心である。
微笑ましいんだよな、こういうところが。
試写会へはほとんど行かず、自腹で観賞しているから時には辛らつ
なコラムもあるのがいい。
テレビでギャーギャーと騒ぐ映画評論家(?)が煽るような映画紹介は
興味を失するけれど、マニアックで、ミーハーで、深い知識を持った
小林氏のコラムで紹介されると「これ、観てみようかな」と思う。
あぁ…映画が観たい。テレビの映画放映はめっきり少なくなった。
名画座も次々と姿を消して行く。どこかでヴァレンチノ特集とか、
ジェラール・フィリップ特集とかやってないか?
え…やっぱりDVDを買わなきゃ観られない?えーん。 -
映画に関する知識が多々あれば読んでて楽しいんだろうなぁ…と思わせてくれるエッセイでした…。自分はそこまででもないのでどう評価していいのか分からず…ただ気になる映画を二、三個見つけられたのは良かったですね!
ヽ(・ω・)/ズコー
まあ、そんなわけで以前に氏のエッセイを読んだことがあったのでコレも手にとってみたわけなんですけれども、やっぱし映画をろくに観ない人間には厳しいですねぇ…ま、僕が今後、映画通にもしなったら…ガイドブックになるのかもしれませんねぇ…本書は。
ヽ(・ω・)/ズコー
そんなわけで…氏は女優で映画を観るそうですよ!! 長澤まさみとか、最近の若い女優にまで目を向けられていて、なんというかアレですなぁ…氏は実年齢の割りに精神の年齢が若いですな。そんなことを思いました。さようなら。
ヽ(・ω・)/ズコー -
2010年11月10日、初、並、帯付
2015年8月29日伊勢BF -
自腹だとは言っているが、それをネタに文章を売っているわけで、好き放題な書きぶりで羨ましい
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「中日新聞」掲載のコラム「小林信彦のコラム」(1999年1月8日夕刊から2007年2月26日朝刊まで)からの抜粋。
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「映画が目にしみる」と前著「コラムの逆襲」の単行本から映画に関するコラムだけを抽出し、さらに新聞連載終了後の作品にも触れた増補改訂版。しまった。単行本はいずれ文庫になると思って処分してしまった。改めて古本を探さないと。
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よむたびに、この人の好奇心が途切れないところに感動している。本書は中日新聞の連載から映画のコラムを抜粋したところ。
読み終わると印象に残るのがイーストウッドとニコールキッドマンという偏りが素晴らしいです。