幽霊列車 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167262020

感想・レビュー・書評

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  • 幽霊列車は、長い台詞から始まる。
    そして主人公は、永井夕子と宇野喬一。
    大学生と警察官。

    2人の凸凹組の物語の始まり。

    始めての入賞作品とは思えない、完成度の高さ。
    登場人物の面白さ。
    量産できる根源をみたような気がしました。

    歴史的作品を読み終えて、ここから赤川次郎がはじまったのだという実感が涌きました。

  • 「幽霊列車」赤川次郎

    短編集です。
    赤川次郎の処女作「幽霊列車」が入ってます。最初の頃って、わりとシリアスめの話が多かったのね、という印象ですが、あとになるにつれてユーモラスなシーンがかなり出てきまして、赤川節という雰囲気でした。
    わたしの一番のお気に入りは、「凍った太陽」ですね。
    この頃(一九八一年頃?)は、まだ冷凍技術が珍しかったんだなーという感じがします。
    技術が進むのって、ほんと、早いですよね……。

  • 永井夕子、女子大生恐るべし。

  • 出版社/著者からの内容紹介
    山間の温泉町へ向かった列車から八人の乗客が消えた。前代未聞の難事件に取り組んだ警視庁捜査一課のオニ警部は聞込の先々で推理マニアの女子大生とハチあわせ、いつか二人は名コンビになり……
    ******************************

  • 作者のデビュー短編を含む連作短編集。表題作はもちろん、その他も粒ぞろいです。

  • 私が中学時代?小学校高学年だったか?従弟のお父さん、つまり伯父に譲り受けて読んだ本だった。赤川次郎さんの本は数冊もらった記憶がある。その中でも一番印象的だったのは赤川さんのデビュー作?であるこの幽霊列車が面白かったので、それがきっかけで赤川次郎さんが好きになった。そして子供の私がこの時にミステリーも好きになったきっかけである。

  • 著者の作品で唯一持っているのがこのデビュー作。

    山間の温泉町へ向かう列車から八人の乗客が蒸発してしまった。前代未聞の難事件に取り組んだ中年警部は行く先々で推理マニアの女子大生に出っくわす。捜査の邪魔だとカッカしていたオニ警部殿はいつの間にかこの美女にカッカ。二人のコンビが出会った10の殺人、5つの事件――。著者デビューの連作推理<幽霊シリーズ>第一弾

    気に入ったのは第一話の「幽霊列車」と第五話の「善人村の村祭」かな。

    琴線に触れたセリフはこちら。この一文に共感(苦笑)
    「休暇をください」という、たったひと言が、実に言い辛い上司というのがいるものである。

  • 元気でよろしい。
    それにつられて宇野さんも四十にしては若々しい印象があります。

    別シリーズである三毛猫ホームズの片山さんの方が老けた印象があります。
    片山さんは三十前後の設定だったはずなのですが・・・。


    第十五回オール読み物推理小説新人賞受賞作品。

    ………

    娘は二十二、三歳というところか、小柄だが、スポーティな印象の娘である。
    サファリジャケットにジーパンという当世風のスタイル、長い髪を後ろで無造作に束ねている。
    色白の、なかなか愛らしい顔立ちだった。
    私は左右の窓を時計の振子よろしく忙しく往復するその娘を見ていて、
    「不思議な国のアリス」の「遅れっちまった。遅れっちまった」と走り回るウサギを連想した。

    ………

  • 東野圭吾 選の『謎001』で赤川次郎「幽霊シリーズ」を知ったのだが、なぜかこの第1作『幽霊列車』は本屋に置いてない。

    ということで、やっとこ手に入れました。


    Amazonのカスタマー画像がなかったので、携帯で撮った画像をアップロードしましたが、まだコチラには反映されないようですね・・・

  • £0.50
    文庫本

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著者プロフィール

1948年、福岡県生まれ。1976年「幽霊列車」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。『東京零年』で第50回吉川英治文学賞受賞。「夫は泥棒、妻は刑事」シリーズ、「三毛猫ホームズ」シリーズなどミステリーの他、サスペンス、ホラー、恋愛小説まで幅広く活躍。

「2023年 『黒鍵は恋してる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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