幽霊候補生 (文春文庫 あ 1-3)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 179
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167262037

作品紹介・あらすじ

難事件もたちまち解決する捜査一課のオニ警部どのが、惚れてしまった弱味でまるで歯がたたない名探偵の女子大生、ホームズはだしの永井夕子とコンビを組んでいどむ五つの事件。

感想・レビュー・書評

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  • 「幽霊候補生」は、交通事故で夕子が死んだという衝撃のニュースを受け、夕子の消息を追って訪れた地で、なんと生きている夕子を発見、しかし夕子は人妻となっていた。そして起こる殺人事件、その裏には地方の名家のエゴが。とりわけひどい作品。「双子の家」、ある一卵性双子から、兄は弟に、弟は兄に殺されると別々に相談を受けた二人は、全く同じたたずまいの家をそれぞれ訪れる。その日は兄の家に泊まったが、そこで兄弟の家が同じように火を放たれ、兄は重症、弟は死んだ。事件を追っていくと、弟の妻と組んで行われた兄の巧妙な独り芝居であった。「ライオンは寝ている」、ライオンを飼っている金持の家での留守番を頼まれた二人は、ライオンに殺されたと思しきその家の亭主を発見。最初は夫に虐げられていた妻の身をを案ずる男を疑ったが、捜査を詰めると奔放な性生活を送る妻と情夫の策略であった。「巷に雨の降るごとく」大学生のキャンプで女子学生が首を吊って死んでいた。自殺ではないと睨んだ二人は、それが色恋沙汰から発展した事故とその隠蔽であることを突き止める。「眠れる棺の美女」富豪今泉が殺された。三人の子供と秘書の遺産を巡る醜い人間模様が繰り広げられるなか、犯人は意外にも主治医だった。

    ……しかしみんな気持ちの切り替えが早い人物ばかりだなあ。物語を優先するとこういうことになるのか。

  • シリーズ第2弾。連作短編集。
    シリーズを順番に読みたくなって再読。
    「眠れる棺の美女」のユーモア的な真相。本当に傑作だと思う。

  • やっぱり安心して力抜いて読めるところが良いです。

    殺人をこんなに明るく書けるのも珍しいのかも。
    連作だけど短編だし息抜きに最適です。

  • 『幽霊候補生』

    『双子の家』

    『ライオンは寝ている』

    『巷に雨の降るごとく』

    『眠れる棺の美女』

  • いきなり夕子さんが死んだり、行方不明になったり,結婚したり、「ラジバンダリ」。
    すこし古いネタでごめんなさい。

    幽霊物語は、楽しく読ませていただいています。
    初期の頃は、死んだり、行方不明になったり,結婚したり、と激しい展開だったのですね。

    宇野警部のおろおろぶりが面白いです。
    赤川次郎の理想の女性像が明確で分かりやすいです。

  • 出版社/著者からの内容紹介
    ホームズはだしの女子大生と警視庁捜査一課のオニ警部。お馴染みの名コンビがいどむ五つの事件。俊英作家のユーモアあふれる連作長篇。「幽霊列車」シリーズ第二弾
    ******************************

  • 幽霊シリーズ2作目。

  • 50p

  • ホームズはだしの女子大生と警視庁捜査一課のオニ警部。お馴染みの名コンビがいどむ五つの事件。俊英作家のユーモアあふれる連作長篇。「幽霊列車」シリーズ第二弾

  • 幽霊シリーズ第2弾。嫌な事ばかり考えてしまう時は赤川次郎のライト・ミステリ(←私が勝手にそう読んでるだけ)を読むに限る。なんでこんなにサクサク読めるのか…この作家は偉大だ。

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著者プロフィール

1948年、福岡県生まれ。1976年「幽霊列車」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。『東京零年』で第50回吉川英治文学賞受賞。「夫は泥棒、妻は刑事」シリーズ、「三毛猫ホームズ」シリーズなどミステリーの他、サスペンス、ホラー、恋愛小説まで幅広く活躍。

「2023年 『黒鍵は恋してる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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