- Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167269135
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
雄大な大地を流れるユーコン川の旅、アラスカで暮らす人々との出会い。心地よい時間と余韻を与えてくれる本でした。野田さんが愛犬ガクを紹介する言葉がいいです。「世界中を旅している。経験豊かな犬だ」「英語も判る。バイリンガル犬だ。」。一緒にいろいろな場所を旅してきた相棒なんですね。
ビーバーで充満する川。この光景を見てみたいです。クマの国。ここでは人間の方が異端な存在になるのでしょう。
ネイティブの白人に抱く感情には根深いものがあるのでしょう。マイナー言語は失われていき、外国の資本主義が入り込み生活文化が変わる。グローバリズムは文化にとって善いことなのか、文化が混合すると魅力の無い世界になってしまうのかもと考えてしまいます。
on my own.自由な旅をしたいのなら、自身の選択と行動によって生じる結果もまた、自分自身の責任だという覚悟が必要ですね。日常、組織の一員として動いているとこういった感覚が希薄になってしまいます。自分と向き合う旅をしてみたくなりました。最も気に入った文章。「さしあたり、ぼくの欲しいもの―酒、食物、本―はすべて手許にあり、この日、人生はほぼ完璧であるように思われた。」この心境が素敵です。 -
「なんで俺は、都市という虚構の殻に閉じこもってあーだこーだやろうとしてるんだ」って思ってしまうなあ。
3700kmの大河を下りながら、人々と出会い、友情や仲間意識を育み、多くの大切なことを感得する旅。
アメリカ中西部の小さな町からアラスカに移ってきた白人夫婦の話と、垣間見える幸福感・充足感。
この地域の人々の、旅人への丁重なもてなしの精神と無条件の援助、森の中のログキャビンに鍵をかけない習慣。他人のもてなし・友情・仲間意識によらず、お金によって自動的に食べ物が出てくる貨幣経済の罪深さへの気付き("社会から「人間のつき合い」を奪っていく")。
川のエッセイや旅行記なんだけど、結局、人と人の繋がりや社会の構造について思いをめぐらさずにはいられなくなる。 -
もう15年も前の本なんですね、いいなぁと思いながら癒されました。
ガクかわいい。 -
シーカヤックが好きだと言うと、会社の先輩が教えてくれた本。
-
傑作。
-
2001年3月21日購入。
2007年1月22日読了。 -
20070125
野口さんの本で初めて読んだもの。
俺もこんな自由な旅をしたいし、語れるほどの面白い人生を歩みたい。 -
作者の本でカヌーを始め、この旅が自分の夢になった。ユーコンの流れをイメージしながら読んでいると、いつしか自分も別世界に。