サル学の現在 上 (文春文庫 た 5-6)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (439ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167330064

作品紹介・あらすじ

サル学は、日本が世界をリードする稀な学問である。「ヒトと動物の境界とは何か」、この根源的な好奇心から、サルの性生活や子殺し行動について第一線の学者と対話した、著者会心の一作。

感想・レビュー・書評

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  • 世界のサル学研究を牽引してきた、日本の研究者たちにインタヴューをおこない、その業績の意義を一般の人びとにもわかりやすく紹介している本です。

    まずとりあげられているのは、京都大学のサル学を立ちあげ、その後も大胆な説を次々に発表してきた今西錦司です。今西の業績については、とくにダーウィンの進化論に対する批判や晩年の「自然学」の提唱について評価が割れているようですが、その独自の視点と人間の起源と本性にまでつながるスケールの大きな思索は、いまなお多くの人びとを魅了しています。本書でも、今西のそうした思索のひろがりが語られており、最晩年の彼がみずからの学問的経歴をどのように見ていたのかということがわかるという点でも、大きな意義をもつインタヴューだと思います。さらに、今西の学問形成を身近で見て来た川村俊蔵や河合雅雄へのインタヴューも含まれており、個人的には興味深く読みました。

    やや古い本ではあるものの、長年にわたってサイエンス・ライターとして活動してきた著者が、当時のサル学研究の最前線の話題をわかりやすく紹介しており、そのおもしろさが生き生きと伝えられている本だと思います。

  • もちろん上下巻で

  • 池澤夏樹さんの『科学する心』の中にこの著書より引用アリ

    人間の脳は使われていない部分も多い
    その脳の使われ方によっては今後の人類が変わっていくこともありうるのでは?マホメットとかキリストのような精神能力を持つことができれば…
    というような内容。
    読んでみたい!

    「足ることを知る脳」とか?
    いいかも!!

  • (1996.04.06読了)(1996.02.06購入)
    内容紹介 amazon
    サル学の世界では、日本の学者たちによって"常識"を覆す新事実が次々と解明された。ヒトと動物の境を探る立花ファン必読の一作!

  • ニホンザル、チンパンジー、ピグミーチンパンジー、ゴリラ、ゲラダヒヒ…みんなサルの仲間なのに、これほど違いますか…!
    父系、母系社会とか、生殖行動とか、群の作り方とか。
    めちゃくちゃ面白かった!サルってばほんと!

    ただ、ちょっと図版が見づらいので☆4つで!

  • 主観的な表現に偏らない題材の方がリアリティを感じる

  • 未読
    早く読みたい一冊

  • 持ち主:的場

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著者プロフィール

評論家、ジャーナリスト、立教大学21世紀社会デザイン研究科特任教授

「2012年 『「こころ」とのつきあい方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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