料理に究極なし (文春文庫 つ 10-1)

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167358037

感想・レビュー・書評

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  • 料理人であるとともに料理研究家でもある著者が、フランス料理について、それを生み出した文化的背景にまで踏み込んで論じている本です。

    熊倉功夫や梅棹忠夫との対談では、フランス料理の歴史に議論がおよび、著者のフランス料理についての見方がヨーロッパ文化についての幅広い教養に裏打ちされていることをうかがうことができます。

    また巻末には、丸谷才一が著者の死に際して寄せた「弔辞」と、大岡信の「解説」が収められています。

  • 経営者や料理人としての目線ではなく料理研究者としての目線で書かれた文章が多く、食文化(主にフランス)に興味のある方は是非一読されることをお勧めします。

  • 辻静雄最後の料理エッセイ集。

    辻静雄の個人史含めて、彼がどのようにフランス料理と関わってきたか。料理とはどのように学びまた食するべきか。フランス料理に関する論考。
    各所寄せ集めのエッセイながら、辻静雄のエッセンスがコンパクトで平易な文章にしっかりと詰まっている。
    とくに熊倉功夫、梅棹忠夫との食の文化史に関する対談は、辻静雄の知識の深さ豊かさを感じさせるもの。

    辻静雄の哲学を大きくつかむにはうってつけの本。食のプロであってもそうでなくても、彼の著作に当たるならまず読むべき一冊。

  • 金銭哲学を!

  • ...φ(・◇・)シバラクオマチクダサイ

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著者プロフィール

1933-1993。東京生まれ。早稲田大学文学部卒業。大阪読売新聞社で社会部記者を務めた後、大阪に辻調理師学校(現・辻調理師専門学校)開校、辻調グループを創設。フランス政府よりフランス最優秀職人章名誉賞受賞、教育功労章シュヴァリエ、農事功労章オフィシエを受章。『フランス料理理論と実際』『フランス料理研究』『JAPANESE COOKING A SIMPLE ART』など著書多数。

「2022年 『ブリヤ=サヴァラン「美味礼讃」を読む』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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