島原大変 (文春文庫 し 5-4)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167370046

作品紹介・あらすじ

「島原大変、肥後迷惑」寛政4年、島原の前山の大噴火が地震と津波を誘発し、島原の城下町は一夜にして埋没、砂漠と化した。大自然の猛威の前に崩れゆく小藩の運命と恐怖におののく藩主、武士、医師、町民の姿を、島原藩御抱えの青年医師の目を通して描いたパニック小説「島原大変」ほか、歴史小説3篇を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 島原の大噴火で武士というものを見直さない訳にはゆかなかった。百姓町人を見下し威張ることしか能のないような人々が今は身を粉にするという姿勢で働いている。
    この前の御嶽山の噴火の時の新聞記事によれば
    御嶽山の死者は50人以上で戦後最悪だが
    島原は何と一万五千人以上とあった
    島原の対岸で地震の津波を受けた対岸では
    島原大変、肥後迷惑と呼んでいるらしい

    ひとうま譚
    凡将譚
    海賊たちの城
    も引き込まれる

  • 白石一郎はやっぱり短篇ですな。江戸時代の九州小藩に起こる出来事を鮮やかに描いています。
    短篇で人物を描かせたら、右に出る人は中々おらんでしょう。

  • 4167370042 286p 1991・9・10 5刷

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著者プロフィール

白石一郎(しらいし いちろう)
1931年11月9日 - 2004年9月20日
釜山の生まれの作家。終戦までは釜山、戦後は佐世保市で育った。長崎県立佐世保北高等学校、早稲田大学政治経済学部卒業。双子の息子がおり、白石一文・白石文郎両名ともに作家となった。
1987年『海狼伝』で第97回直木賞、1992年『戦鬼たちの海—織田水軍の将・九鬼嘉隆』で第5回柴田錬三郎賞、1999年『怒濤のごとく』で第33回吉川英治文学賞をそれぞれ受賞。

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