- Amazon.co.jp ・本 (577ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167451042
感想・レビュー・書評
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大好きな「者」シリーズ。
何を書いてもネタバレになりそうで具体的な感想が書けない。どの切り口も真実に繋がっていて…裏表紙の「ある一点をめざして急激に動きだす。」に納得。
とにかく初めから最後まで隙なく意味ある一行一句だったように思う。
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これは徹夜本だった。
新生児誘拐事件から始まる物語だけど、プロローグから仕掛けがあったとはなぁ。叙述トリックの名手・折原一だけに注意して読んでいたんだけど、う~ん、さすが!と言わせる内容。
構成も緻密で登場人物も多く、頭の中を整理しながら読んでいたんだが、もう序盤から謎、謎、謎のオンパレード。一つの謎も解明されないまま、また新たな謎が提示されて、多くの謎を宙ぶらりん状態で抱えたまま終盤へ。
ラストは少し急いだかな、って感じだけど、サスペンス要素もあって、ページをめくる手は止まらなかった。
殺害の場面なんかは、我孫子武丸の「殺戮にいたる病」に似てるな、って思ったんだが、それだけ、ドギツイ描写ってことで、嫌悪感は湧かなかったな。ただ、ラストでの衝撃度ってことでは、「殺戮に~」の方が強烈。
☆4個
「BOOK」データベース~
「私の赤ちゃんを返して!」誘拐された子供を求めて妻は出奔した…やがて子供は戻されたが、妻は行方をくらましたまま。その20年後、写真週刊誌に載った1枚の写真がきっかけで、怨念と狂気に染まった女と男たちが、ある一点をめざして急激に動きだす。そこに用意された誰も予期しえない衝撃の結末とは。
時間をおいて再読すれば、また新しい発見がありそうな小説。構成が緻密なんで、二度、三度読めば、もっと良さが解るような気がする。
しかし、まぁ、女の狂気って怖いな・・・。 -
やっぱり最後のどんでん返しが面白い!
こうなるか、この女は実はこいつか?と推理しながら読むも全部裏切られる。 -
複雑に絡まりあった糸が、読み進める度に徐々に解けてゆく。
いわゆる、叙述トリック。
糸が解けた時のスッキリ感は、やはりどんでん返しの醍醐味。
だが、少し長すぎた感がある。
もう少し短く終わらせることはできなかったのか。 -
生まれたばかりの赤ん坊が何者かに誘拐される。
その一夜の出来事が、母親たちの母性を狂気へと変えてゆく。
一気読みミステリ。複雑に絡まった糸が徐々に繋がっていくのが見事。動機を巧みに隠して読者をリードする。また、あとがきにもあったが、中盤のサスペンス描写が凄まじく中弛みさせない。
お金や地位のためでなく、子どもという存在のために殺人を繰り返していくのがとても哀しかった。
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こ、怖かった・・・。追いかけられる夢を見そう。
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現在と過去の両面から物語が展開されています。様々な登場人物が関与し混迷の度合いを深めていきますが、最後はスッキリと解決させてくれます。
全体を通してみると所々に破綻が見受けられますが、誘拐と狂気を巧く交錯させた作品だと思います。 -
沢山出てくる“あすか”に混乱!!!
読むのに時間かかった……
あすか 明日香 飛鳥……
でも終盤にかけて表があったり、比較的分かりやすくなっていきます。
安定の「何か察していた」からの最後の一打撃!!!
「ほぉ~!!!なるほどなぁ(*-ω-)」と何故か納得。
巻き込まれる人が多数で、「大惨事なわりに警察、何してんの!?」とも思っちゃいました(こら)
これでいいのか……?という読後感。