- Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167480042
感想・レビュー・書評
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島田荘司 切り裂きジャック百年の孤独
読み終わりました。
余り面白くなかった。
短編を伸ばしてしまった感じがします。
推理小説じゃなかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
元となった事件の推理(真相はわからない)も展開しつつ、その100年後に起きたとされるフィクションの事件を鮮やかに解決していく構成が面白かった。
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「切り裂きジャック」の真相を推理した本としても面白いが、純粋にミステリーとして面白い。
島田荘司さんは猟奇殺人の"猟奇"の部分に注目し、なぜそれが行われたのかの理由づけがとても上手い。
伏線がしっかりと仕込まれているのも良かったし、(初読では気づかないが)長さもちょうど良かった。
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1888年に実際にロンドンで起きた切り裂きジャック事件。その100年後にベルリンでそっくりな事件が起きる・・・
切り裂きジャック事件をモチーフにした事件を描きつつ、現在も未解決のロンドンの切り裂きジャック事件の真相も推理するという、興味深い作品。動機や犯人像の仮説のひとつとして面白いと思いました。
冒頭でグロい表現がある(しかも、話とはほとんど関係ない!?)ので、そういったものが苦手な人はご注意ください。 -
とにかく読みやすかった。
数時間で読める。
導入からスラスラ頭に入る文章。地の文と会話文の割合もちょうど良い。
タイトルの事件が有名なので、事件自体を細々説明しなくても興味が湧くのが<切り裂きジャック>を扱う小説の強み。
それが十分活かされた上で、きっちり事件解決するところが凄い。歴史上の未解決事件を扱う上でよくある、後を濁すor真相は読者に委ねる…をしない点が素敵。
マダム・タッソー、エレファント・マン、イーストエンド娼婦等、1888年下のロンドン好きには魅力的な単語だらけでそれだけでお腹いっぱい。 -
ロンドンでのあの凶行から百年。1988年の西ベルリンで繰り返される惨事。犯人は一体誰なのか。
著者は、当時、担当編集者に強く乞われて本作を書いたという。本巻は、文庫化にあたり三校目でさえ赤を入れたそうです。
どこからがフィクションなのか皆目見当がつかず、怯えながら読みました。 -
「切り裂きジャック・百年の孤独」を読んで、どんな事件だったのか知ることができた。
事件が起きたのは1888年のロンドン。
娼婦ばかりが狙われ、わずか3ヶ月弱の間に猟奇的に殺害された。
犯人は捕まらず、いまも事件は解決に至っていない。
視点をまったく変えた新しい謎解きはおもしろかった。
意外な犯人像を島田さんは小説という形で読者に提示してくれた。
先入観が捜査の方向性を狂わせ、間違った思い込みが事件をますます複雑にしてしまった。
科学捜査などまったくない時代、状況だけで犯人にたどり着くことは難しかったのだろう。
ミステリー小説として、とても読み応えのある作品だった。 -
島田荘司二冊目。期待してたのは『暗闇坂の人喰いの木』の方だったけどこっちの方が個人的に好きだった。
内容はとってもグロいので注意。
かつてのベルリンの様子などが描写から知れて勉強になった。 -
御手洗とは全然違う、こんなのも書くのか~。
こういう解釈もあるのかぁと面白かった。