斜影はるかな国 文春文庫 (文春文庫 お 13-7)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (704ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167520076

作品紹介・あらすじ

1936年、フランコ将軍らが蜂起して勃発したスペイン内戦。その最中に、ギジェルモ・サトウと名乗る日本人義勇兵がいた。通信社特報部の記者・龍門二郎は、男の足跡を取材するためスペインに飛ぶが、その裏には大いなる秘密が隠されていた-。スペインの過去と現代を舞台に描かれた、壮大な冒険ミステリー。

感想・レビュー・書評

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  • 長い物語だった。
    スペイン内戦で外国人部隊として戦った日本の話を記事にするべくスペインへ行く。
    スペインへ行く前、スペイン大使館の祝賀会に参加したところから、スペイン内戦の渦に巻き込まれた人と知り合うところから全て仕組まれていた。
    そうとは知らず、調べて行くうちに自分の祖母が外国人部隊に参加していた事を知りルーツをたどっていく。
    全然知らないスペインでも、話に引き込まれ情景もうまく描写されて読みやすいので1週間で完読。
    それは2回目だからかな❓

  • 登場人物が多くて、複雑に絡んでくるしスペイン内戦の知識が全くない私には難しいところがたくさんあったけど、それでも楽しく読めた。
    しかし、いろいろ繋がりすぎ!!

  • ひさびさの逢坂作品。
    私にはスペイン現代史の理解がなかなか難しいが内容は興味深く面白い。
    途中、結末の予想がついてしまったがそこに至るまでの伏線も多く最後まで楽しめた

  • 最後に驚く展開なのは大好物なので、楽しんで読了。2014.11.28
    あの人があの人の祖母で、あの人が祖父?しかも、この話はあの人の画策から始まったのー?ほほー。

    ただ登場人物が多く、スペイン内戦時代と現代、スペインと東京、など、頭を切り替えながらも物語を繋げていくのは、ちょっと大変だった。
    何度主な登場人物を確認したり、前のページに遡ったことか…。

  •  フランコ側で戦った日本人を探すという設定で描かれている。ほとんどがマドリードを舞台としているので、いい観光案内になるであろうし、内戦に興味があれば、それをもう少し自分で読み進めていくことも可能であろう。

  • 自分の母親・祖母がスペイン内戦で裏切り者を暗殺する殺人専門部隊にいたかもしれないという謎の真実を突き止めるストーリ。

    後半でなんとなく、あの人が実は祖母では・・・と感づくが、関係がはっきりせず、相変わらずのどんでん返しで楽しめる。ただちょっと都合が良いラストかな〜って思わなくも無い。

  • 複数の視点から展開していくが、最後にはビシッと一つにおさまるところがすごい。
    複雑なだけに読み応えがあり、そして展開がすごくおもしろい。

    数年ぶりに読み直したら、ぶ厚いにも関わらず、一気に読みおわってしまった。

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著者プロフィール

逢坂剛
一九四三年、東京生まれ。八〇年「暗殺者グラナダに死す」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。八六年に刊行した『カディスの赤い星』で直木賞、日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会大賞をトリプル受賞。二〇一三年に日本ミステリー文学大賞、一五年には『平蔵狩り』で吉川英治文学賞を受賞。「百舌」シリーズや「長谷川平蔵」シリーズなど著作多数。

「2022年 『最果ての決闘者』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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