河童のスケッチブック (文春文庫)

  • 文藝春秋 (1999年7月9日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784167535063

感想・レビュー・書評

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  • ピェンロー目当てに読了。レシピ部分に関してはもうほぼ全てネット上に流出してますね。刊行時点で既に評判だったのか裏表紙に取り上げられているのはネット情報にはない機微を感じました。変な物に興味のある知性豊かな趣味人のエッセイ+イラストで他の部分も面白かった。

  • £3.00

    希望される場合は、カバーがない表紙に汚れが目立地ますが、”カッパが覗いたインド”をお付けします。

  • 「妹尾河童」のエッセイ集『河童のスケッチブック』を読みました。

    『河童が覗いた「仕事場」』に続き「妹尾河童」作品です。

    -----story-------------
    旅に出る、美味を喰らう、珍品を集める……「河童」さんの好奇心は本づくりにまで及び、片観音も挿入した前代未聞の文庫本遂に誕生!

    「河童」が集める、「河童」が食べる、「河童」が旅に出る…。
    止まることを知らない好奇心は、縦横無尽に駆けめぐる。
    読み切りエッセイとイラスト満載で、ニヤニヤから爆笑、しみじみまで…。
    -----------------------

    「妹尾河童」が珍品や食べ物、建造物、旅行先の風景等のイラストとエッセイをまとめた作品… 『サンデー毎日』の1986号から1988年に連載された内容に書下ろしを加えた作品です。

    単行本は縦×15センチ、横×21センチという横長の変形サイズの書籍だったことから文庫化は不可能と思われていたようですが、、、

    本を横にして縦に開くという形式を採用するという、これまでにない発想で横型ページが文庫本に再現されています。

    観音開きのページまであるので驚きましたね。

    文庫本でコンパクトに収まっていますが、、、

    本シリーズの醍醐味はイラスト… オリジナルの大きさでも観てみたいなぁ。

  • 年末にゆっくり(できないけど)読むのに良し。

  • もともと河童さんほどの好奇心はないのに最近は日々の生活に追われて好奇心の幅や探求が狭まってたな。反省。

  • 横本縦開き、かなり読みにくい文庫本。でも内容充実。

    “旅に出る、美味を喰らう、珍品を集める…とどまるところを知らず縦横無尽に駆け巡る好奇心。片観音挿入の横本縦開き、奇想天外な文庫本誕生。読み切りのエッセイとイラスト満載の、「覗きの河童」を覗きかえすこの1冊!”
    -あらすじより。


    雑貨から建物から町並から料理まで、あいもかわらず緻密な描き込みように脱帽。好奇心の範囲の広さと行動力もすごい。
    驚異的な収集癖の持ち主でありながら、将来の形見分けまでしっかりすませ(生き形見分け)てるなんて、潔すぎる。

    妹尾河童って、ペンネームだと思ってたら、本名(妹尾肇から改名)なんですって。

    紹介されてる扁炉(ピェンロー)鍋が絶品なので、ぜひ一度作ってみて欲しい。

  • 河童さんらしい 型破りなつくり。
    文庫本で縦書きなんだけど、横長の辺が下になってます。
    詳細な手描きの絵図と手書き文字入りで
    話題は世界各国の小物から建物から 何でもアリ。
    ヒマなときに 寝っ転がって眺めたり、旅先に持っていくのもイイ。
    こういうのは、図書館で借りて読むっていうより、自分で持ってたいよね。

  • 妹尾河童はとにかくへんなおじさんだ。

    緻密なスケッチとエッセイが収録されているが、心ひかれるものや
    本気でほしくなるものも数点あった。

    この本で有名になったピェンロー鍋は美味しかった。
    この鍋を知りたいと思ってこの本を手にとったので満足。

  • ふと昔読んだ河童さんの本を思い出して。イラストを眺めるだけでも楽しめますが、河童さんの収集癖と知りたがり、立花隆さんの生態など、読んでいるとにやにやします。ただ、文庫本で縦開きというのは、物珍しくあるのですが、多少読みづらいですね。原本のように開いた状態で維持してくれませんから、普段しない姿勢で本を手で抑え続けることになるので、手は疲れます・w・

  • 日本の植民地政策もわかる一冊

  • 河童の秘技大公開

  • この本は、文庫本を横にして縦に開くスタイル。それでけで河童さんらしくて思わずニヤリと笑ってしまう。さらに、河童さんの細部までの細やかなスケッチの裏話として、アシスタントも音をあげるこだわりぶりに、周りの人は大変だろうなぁと思ってしまった。この本を読んで我が家でもピエンローを作るようになった。うまうま。

  • エッセイとイラストが楽しい本です。このシリーズは読んでいて旅行に行きたくなる。

  • 古書店で購入。サイン入り。

  • 台湾翻訳版で読んだ。

    中国語の翻訳も生き生きとしてて妹尾さんの魅力がよく伝わってるけれど、日本語のでも読んでみたかった。
    今度はほかのシリーズ(?)を日本語で読んでみようかな。

  •  スケッチが楽しい。一粒で二度おいしいというか、軽快な文章を読んで、それからじっくりとスケッチを見ると、とても楽しい。後書きにも書いてあるけど、どうでもいいようなことにこだわってしまうあたりが、また面白い。
     「遊び」だからこそこだわれる。もちろんプロの人がやっていることを「遊び」というのはとんでもない話なのだけど、そうとしか言いようがないものがある。その部分が魅力なのだろう。一歩間違えればただのレポートになりそうな企画が、すぐれた文明批判にまでなっているのは、そのような精神が、すべてに行き届いているからだと思う。
     少なくとも、世界各国の「ねずみ取り」や「鍵」をあつめている姿は、とってもかわいいと思う。

  • 2009/
    2009/

    ニコ生

  • なぜ河童さんの好奇心はとどまることを知らないのか…。本書が刊行されたときはもうとっくに還暦を過ぎているはずなのに、文体もその精神も若々しすぎます。理想の年の取りかたが魅力的です。年齢に比例してスケッチブックの構成も洗練されているような気がする…。

    文庫本は、縦開きで非常に読みにくいです(笑)。

  • 雑多だけど面白い。
    たぶん雑多なのはテーマで、見方には筋が通ってる。
    緻密な絵

  • 河童さんの著書の中でもお気に入りの1冊。

    冬場のピエンローは、我が家の定番となり
    何度となく作りました。

    毎度のことながら、緻密な絵には驚かされます。

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著者プロフィール

妹尾河童
1930年神戸生まれ。グラフィック・デザイナーを経て、1954年、独学で舞台美術家としてデビュー。以来、演劇、オペラ、ミュージカルと幅広く活躍し、「紀伊國屋演劇賞」「サントリー音楽賞」など多数受賞する。また、エッセイストとしても、『河童が覗いたヨーロッパ』『河童が覗いたインド』などの大人気シリーズで知られている。著書多数。『少年H』は、著者初の自伝的小説で、毎日出版文化賞特別賞受賞作である。

「2013年 『少年H(下巻) (新装版)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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