小蓮の恋人: 新日本人としての残留孤児二世 (文春文庫 い 28-2)
- 文藝春秋 (1995年10月1日発売)
本棚登録 : 34人
感想 : 3件
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (382ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167554026
感想・レビュー・書評
-
kotoba2017春号田崎健作reco
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この本も絶版みたいで、とてもいい本を書いていた方なので残念です。中国残留孤児として日本にきた女性とその夫、そして子どもたち。十代半ばで日本という異文化の中に溶け込まざるを得なかった彼らの日中ふたつのアイデンティティの中で、「恋愛」というのは自己確認のためにどうしても必要なことだった………メインは小蓮という女の子がうっすらと記憶の残る故郷に家族の中ではじめて帰郷するくだりなのですが、それ以外に丁寧に書き取られた兄弟たちの異文化へのとまどいや苦闘に、この人の本領が見える。とてもいい本です。★5つといわず、もっとつけたい。
全3件中 1 - 3件を表示