小蓮の恋人: 新日本人としての残留孤児二世 (文春文庫 い 28-2)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (382ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167554026

感想・レビュー・書評

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  • kotoba2017春号田崎健作reco

  • この本も絶版みたいで、とてもいい本を書いていた方なので残念です。中国残留孤児として日本にきた女性とその夫、そして子どもたち。十代半ばで日本という異文化の中に溶け込まざるを得なかった彼らの日中ふたつのアイデンティティの中で、「恋愛」というのは自己確認のためにどうしても必要なことだった………メインは小蓮という女の子がうっすらと記憶の残る故郷に家族の中ではじめて帰郷するくだりなのですが、それ以外に丁寧に書き取られた兄弟たちの異文化へのとまどいや苦闘に、この人の本領が見える。とてもいい本です。★5つといわず、もっとつけたい。

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著者プロフィール

1956 年7 月19 日神奈川県生まれ。慶應義塾大学文学部哲学科卒。フリーライターを経て2冊目の著書となる『プロレス少女伝説』で91 年大宅壮一ノンフィクション賞、92 年『小蓮の恋人』で講談社ノンフィクション賞を受賞。その他主な著書に『同性愛者たち』『フォーカスな人たち』『十四歳』『かくしてバンドは鳴りやまず』など。2001 年3月14 日肺水腫により死去。享年44 歳。

「2015年 『井田真木子 著作撰集 第2集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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