ハプスブルク家最後の皇女 エリザベート 上 (文春文庫 つ 9-3)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (377ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167574031

作品紹介・あらすじ

老皇帝フランツ・ヨーゼフを祖父に、男爵令嬢と心中した皇太子ルドルフを父に、運命の子として生まれたエリザベート。初恋の相手との結婚は破綻し、第一次世界大戦で名門ハプスブルク家も崩壊する。戦後、社民党のリーダーと運命的に出会い結婚。「赤い皇女」として注目されるが、ナチスの台頭に祖国は存亡の危機を迎える。

感想・レビュー・書評

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  • ウィーン旅行 - 王宮内のエリザベート博物館とシェーンブルン宮殿に行くための予習として読みました。エリザベート王妃の孫の話でありながら、ハプスブルク家のことも詳細に分かりやすく説明されており、世界史嫌いの私が楽しく読めた1冊でした。
    本書を読んだ上でウィーン旅行をしたら、いつもの旅行より感動がより深いものに!当時の情景をいちいち空想でき、感動がより深いものとなっていました。知識が旅行を彩ることを体感。建物やドレスをみるにしても、ただ「綺麗だな」だけではなく、当時の状況を思い浮かべることができるため、「わぁ~これがあの時の、○○かぁ~。。。。。。」と、心へ響き方も違い、自然とゆっくり浸りながら鑑賞できました。

  • 実はエリザベート皇妃の話だと思って手に取りました。
    でもよく見たら「最後の皇女」で、「皇妃」ではなかったですね。
    有名なシシィと同じ名前を持った、彼女のお孫さんの話でした。

    でも読み進んでいくにつれて、その数奇な運命に入り込んでしまいました...

    父親の他女性との情死、
    祖母(エリザベート皇妃)の暗殺、
    第一次大戦の原因となるフェルディナンド公の暗殺...

    暗い歴史で幕を閉じるハプスブルグ家の運命、
    それに振り回される彼女、
    それに伴う中欧の暗い時代。

    「バルカンの火薬庫」などの言葉の理由や、
    複雑でよく分からなかった中欧の情勢、歴史が
    彼女の人生を通してよく分かりました。

  • 華やかなパプスブルグ王家の残照を象徴するかのような王妃の物語。まさに光と影の物語。

  • なかなか質の良い物語だと思います。
    自分の興味の範囲から、ハプスブルク帝国崩壊後からはちょいと気持ちが下がってきますが、それでも面白いと感じました。オットー・ハプスブルクが出てきたら、またもりあがってきたけど(笑)


    文章の雰囲気や間の取り方、話題の展開、寄り道やトリビアの差し挟み方など、それらが全体的に心地よく感じる筆致は、とても好感がもてました。

  • オーストリア、ウィーンなどを舞台とした作品です。

  • 欧米の国政状況には全く無知の私だったけれど、「マリーアントワネット」が大好きで、ハプスブルク家最後の皇女というタイトルに惹かれ読み進めていくうちに引き込まれた。様々な策略が取り巻く宮殿で、彼女の生き方は私は好きだ。

  • 脚色があるのかどうかは抜きにして、とっても読みやすく物語としても楽しめます。行動力があって、見ていて爽快。動乱の一世を風靡したひとりの女性の伝記である。

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