ハプスブルク家最後の皇女 エリザベート 上 (文春文庫 つ 9-3)
- 文藝春秋 (2003年6月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (377ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167574031
作品紹介・あらすじ
老皇帝フランツ・ヨーゼフを祖父に、男爵令嬢と心中した皇太子ルドルフを父に、運命の子として生まれたエリザベート。初恋の相手との結婚は破綻し、第一次世界大戦で名門ハプスブルク家も崩壊する。戦後、社民党のリーダーと運命的に出会い結婚。「赤い皇女」として注目されるが、ナチスの台頭に祖国は存亡の危機を迎える。
感想・レビュー・書評
-
ウィーン旅行 - 王宮内のエリザベート博物館とシェーンブルン宮殿に行くための予習として読みました。エリザベート王妃の孫の話でありながら、ハプスブルク家のことも詳細に分かりやすく説明されており、世界史嫌いの私が楽しく読めた1冊でした。
本書を読んだ上でウィーン旅行をしたら、いつもの旅行より感動がより深いものに!当時の情景をいちいち空想でき、感動がより深いものとなっていました。知識が旅行を彩ることを体感。建物やドレスをみるにしても、ただ「綺麗だな」だけではなく、当時の状況を思い浮かべることができるため、「わぁ~これがあの時の、○○かぁ~。。。。。。」と、心へ響き方も違い、自然とゆっくり浸りながら鑑賞できました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
華やかなパプスブルグ王家の残照を象徴するかのような王妃の物語。まさに光と影の物語。
-
なかなか質の良い物語だと思います。
自分の興味の範囲から、ハプスブルク帝国崩壊後からはちょいと気持ちが下がってきますが、それでも面白いと感じました。オットー・ハプスブルクが出てきたら、またもりあがってきたけど(笑)
文章の雰囲気や間の取り方、話題の展開、寄り道やトリビアの差し挟み方など、それらが全体的に心地よく感じる筆致は、とても好感がもてました。 -
オーストリア、ウィーンなどを舞台とした作品です。
-
欧米の国政状況には全く無知の私だったけれど、「マリーアントワネット」が大好きで、ハプスブルク家最後の皇女というタイトルに惹かれ読み進めていくうちに引き込まれた。様々な策略が取り巻く宮殿で、彼女の生き方は私は好きだ。
-
脚色があるのかどうかは抜きにして、とっても読みやすく物語としても楽しめます。行動力があって、見ていて爽快。動乱の一世を風靡したひとりの女性の伝記である。