お言葉ですが…〈6〉イチレツランパン破裂して (文春文庫)

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167598075

感想・レビュー・書評

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  • 高島俊男さんの博学ぶりは、とてつもない。言葉の意外な由来を知ることができたり、間違って使っていた言葉を、正しい理解へといざなってくれる。
    この『お言葉ですが…』は繰り返し読みたいシリーズだ。拾い読みすることもできるコンパクトなエッセイなので、手元にある8巻まで読んだら、また1巻から持ち歩いてもいいかもしれない。

  • 読み返すたびに
    新しい発見がある。

    まったく名著です。

    「言葉」に関わる仕事をしておられた方
    にとっては 高島俊男さんは
    脅威そのものであったでしょうし、
    まったくそのとおり!
    と 胸のすく思いをしていた方も
    ずいぶんおられたことでしょう。

    ということを改めて思いました。

  • 敬語の最も難しいところでも、痛快!面白くためになる本です。

    ⇒P158-159
    その、こちらのことである「いただく」に「・・・ようお願いいたします」と
    先方に対する要求(あるいは懇請)をくっつけたら、これはおかしいにきまっている。
    ノートを送ってほしいのなら、
     「ノートを送ってください」あるいは、
     「ノートをお送りくださるようお願いいたします」である。

    「いただく」を使うのであれば、
     「ノートをお送りいただきたく存じます」

    ・・・
    それをゴチャまぜにして
     「ノートをお送りいただきますようお願い申し上げます」
    とするからおかしいのである。

  • 表題作の「イチレツランパン破裂して」は、日露戦争を題材にした数え歌です。そのほか、著者の少年時代にあった「駆逐水雷」という遊びや、「加藤隼戦闘隊」の歌詞に登場する「赤鷲」についての疑問から、多くの読者の反応を呼び起こした「赤鷲の謎」など、ことば以外のテーマを扱ったものが多く含まれています。

    『徒然草』の「ぼろぼろ」についての章など、個人的に興味を引かれた章も多くあり、今回もおもしろく読みました。

  • 痛快なり。

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著者プロフィール

高島 俊男(たかしま・としお):1937年生れ、兵庫県相生市出身。東京大学大学院修了。中国文学専攻。『本が好き、悪口言うのはもっと好き』で第11回講談社エッセイ賞受賞。長年にわたり「週刊文春」で「お言葉ですが…」を連載。主な著書に『中国の大盗賊・完全版』『漢字雑談』『漢字と日本語』(講談社現代新書)、『お言葉ですが…』シリーズ(文春文庫、連合出版)、『水滸伝の世界』『三国志きらめく群像』『漱石の夏やすみ』『水滸伝と日本人』『しくじった皇帝たち』(ちくま文庫)等がある。2021年、没。

「2023年 『「最後の」お言葉ですが・・・』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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