儲かる古道具屋裏話 (文春文庫PLUS 20-6)

著者 :
  • 文藝春秋
3.47
  • (3)
  • (4)
  • (11)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 48
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167660277

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 目の付け所が大事だと再認識!

  • どんな生業でもそうかもしれないが、未知の職業の内輪を垣間見るものは面白いものだ。著者は、自由が丘などで古道具屋を営んできたかなり個性的な人物。本書の趣旨視は彼の経営ノウハウ(というか経験談)を記した著作という事になっているが、この商売の独自性と著者の個性と独特の九州弁文体が調和し、エンターテインメントとして十分な読み応えがある。「もったいない」感覚のリサイクルとは一線を画した、古道具屋としての哲学が伝わってくる一冊。--- 2009.01/15

  • 気楽な古道具屋ぐらしのエピソードを軽妙に語る・・・と見せかけて。実にシビアな経営感覚と、ドライな割り切りがひしひし伝わる。きっちり商売を見据えた姿勢に惹きこまれた。
    コラム形式で次々語られる内容は、マーケティング、アイディア、経営、在庫と仕入れの姿勢など、ためになる話ばかり。
    エッセイの皮をかぶったビジネス書としても読めそう。根本に流れるのは「利益追求!経営拡大!規模増大!」ではない。しごく穏やかな「あくせくせず儲かろう」。
    読んでて誰にもできそうな誤解にとらわれる。実際は、著者のバランス感覚あってこその成立だろう。

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

1956年、福岡県生まれ。食文化研究家。著書に『国民食の履歴書――カレー、マヨネーズ、ソース、餃子、肉じゃが』『刺し身とジンギスカン――捏造と熱望の日本食』『台所に敗戦はなかった――戦前・戦後をつなぐ日本食』『昭和珍道具図鑑――便利生活への欲望』(いずれも青弓社)、『食育のウソとホント――捏造される「和食の伝統」』『食のリテラシー』(ともにこぶし書房)、『食べかた上手だった日本人――よみがえる昭和モダン時代の知恵』『食ベ物の声を聴け!』(ともに岩波書店)、『冷蔵庫で食品を腐らす日本人――日本の食文化激変の50年史』(朝日新聞社)など。

「2023年 『幻の麺料理 再現100品』 で使われていた紹介文から引用しています。」

魚柄仁之助の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×