神のロジック 人間のマジック (文春文庫 に 13-2)

著者 :
  • 文藝春秋
3.62
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本棚登録 : 981
感想 : 129
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  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167674021

感想・レビュー・書評

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  • 「七回死んだ男」など面白い作品が多い作家さんなので、期待が大きすぎたかも。
    謎の学園に集められて謎の授業を受ける生徒達…なんてめちゃくちゃ面白そうな設定なのに、いまいちページが進まなかった。
    主人公以外の登場人物の呼び名を統一して欲しかった。主人公が心の中でつけたあだ名と、本名とが入り混じるので単純に読みにくい。
    全体的にあんまり盛り上がらずに終わった。

  • 元々カタカナの人名が苦手で、読むのには結構時間がかかった。どんでん返しにはびっくり。たぶん二度読みの方が楽しめそうな気がする。

  •  途中まで(最初の殺人が起こるぐらいまで)、面白かったのになあ。その後、すっごく雑になっていただけない。結末を早く書きたかったのかなあ。こんなトリックを思いついた、どうだってね。
     だけど、そのトリックにしたって、これは一番やっちゃダメじゃん、ってパターン。
     貶しついでに、このタイトルもちょっと恥ずかしいなあ。胸張り過ぎです。

  • なんとなく途中で先が読めてしまった。西澤さんの作品の中では、そんなに、好きなほうではないかな……。納得はした。普段西澤さんの作品は登場人物の名前でいちいち立ち止まるんだけど、苦手なはずの横文字の名前のほうが読みやすいっていう、不思議な体験をした。
    ただ、タイトルがもうちょっとなんとかならなかったかな〜〜? と思った。

  • 陸の孤島の学園に隠された秘密は・・・
    なーんて書くと、めっちゃ面白そうな感じだけれど、これはつまんないわ。
    じぇーんじぇん納得できない。詭弁としか言いようがない。

  • これまた久々の西澤作品です。
    昔は、よく読んでいたんですが、チョーモインシリーズがちょい幻想チックになり、リトルロマンスが肌に合わなかったあたりから、疎遠になってたんですが、何か無性に読みたくなってたときに、古本屋でめぐりあい、これ幸いと読み始めました。。。

    既読本でした。

    読み始めて、数ページで思い出しました。。。
    が、それで再読する気にはならなかったんですね。。。
    話自体は面白いし、文章中にちょっとした違和感があり
    それが最後に“あっ、そういうことか”というトリック(!?)だったり
    小説としての完成度は凄く高いんだけど。。。

    読み終わったあとに、何も残らない。
    どうにもこうにも救いがないというか、“だからどうした”というか
    心に訴えるものが何もなかったんですね。

    何で★2です。

  • 最初はハリポタのパクリかと思ったけど、ラストは完璧だまされた。
    この敗北感は「葉桜」以来。

  • 一人称だったからあまり馴染めなかったんですけれども、やっぱり惹かれるものはありました。面白い、というか、興味深い、という感じでした。本当に題名通りで、騙されました。だけど何だかすっきりしないのは・・・後一歩かな?全てが中途半端な気がした。

  • 満足しない。

    ひとは誰しも自分のファンタジーに生きており、押し付け合いをしあっている。99人が黒と言っても、自分の目に映るもののみを信じて白だと言えるか。
    テーマとしてはおおきく出ているのに、具体化した事件と、ことの真相がこじんまりし過ぎている。

    綾辻行人のアレや、京極夏彦のソレを読んでいなければ、まだしも面白く思っただろうか。

    文章論をぶつのは、余程自信がなければ手など出せないのと同じ。こうした、カメラを引いた作品がむずかしいのは、自身まで割り引いてみられてしまうことにもある。
    他人のファンタジーにおつきあいさせられるつらさを書く本作、三分の二まで書かれる舞台設定(作者のファンタジー)におつきあいしなければならないのが、よりつらく感じられた。

    のばしのばしにしている岸田秀の本を読むほうが、余程びっくりできるだろうかと思い始めた。

  • 最後にどんでん返しがあるのはいつもの西澤さんっぽいけれど、やっぱりパズラーのほうが面白いなぁ。もうちょっと世界観の崩壊過程をひっぱったほうが面白くなるんじゃないかと思った。同じ舞台設定ならサイコスリラー風味をもっと増したほうがよかったんじゃなかろうか。

著者プロフィール

1960年高知県生まれ。米エカード大学創作法専修卒業。
『聯殺』が第1回鮎川哲也賞の最終候補となり、1995年に『解体諸因』でデビュー。同年、『七回死んだ男』を上梓。
本格ミステリとSFの融合をはじめ、多彩な作風で次々に話題作を発表する。
近著に『夢の迷い路』、『沈黙の目撃者』、『逢魔が刻 腕貫探偵リブート』などがある。

「2023年 『夢魔の牢獄』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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