ブルックリンの八月 (文春文庫 キ 2-30)

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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167705411

感想・レビュー・書評

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  • 2024/4/15購入

  • ブルックリンというワード(地名)に惹かれて手に取りました。スティーブン・キングの短編集(エッセイ入り)という予想外の本。

    短編のひとつがシャーロック・ホームズ模倣小説で引退したワトソンが回想するという形で展開。スティーブン・キングがシャーロック・ホームズ物をということで目を引くのは当然ながら、もともとシャーロック・ホームズ自体が回想録の形態をとることが常ながら、シャーロックホームズが世を去り40年、ワトソン自身も百歳に手が届こうとしているという状況設定なのが軽くショッキング。もう時間もたったからという訳で、ワトソンが告白するような形で秘めた事件を語るというもの。

    その他、合わせて5つの短編とエッセイと1篇の詩からなる本書。スティーブン・キングファンの箸休めにはよいかもです。

  • 『ホラーの帝王』に留まらない、キングの多彩な側面を堪能できる短編集。
    巻末には著者自身による解説あり。

    「アムニー最後の事件」は、いうまでもなく模倣作である。(あとがきより)
    熱烈に愛し続けているレイモンド・チャンドラーと、ロス・マクドナルドの作品の模倣、ということですね。
    仕掛けが発動したかのように、中盤から面白さが加速していきます。こういう『世にも奇妙な物語』めいた話、大好き!

  • 最後まで読み終えるとダントツで「ヘッド・ダウン」がBESTと称してしまいます。
    ストーリーが進むに連れ、どこかで何かが起こるのかと期待はされるが、最後まで王道なまでの感動話引き込まれていってました・・・。
    たまにこういった心温まる話があるからこそ、普段の奇妙な話が際立つんですね♪
    いや~、良かった。

  • 原本では2分冊の短編集が、邦訳の文庫版では4分冊となった。その4冊目。
    今回はアクションやホームズもの、チャンドラーやマーロウ風のハードボイルドをひねったもの、それに息子が所属するリトルリーグチームの快進撃を描いたノンフィクション調エッセー等、非ホラーものが収録。
    これもまたキングの顔。

  •  キングの短編集、「ナイトメアズ&ドリームスケープス 2」を分冊した最後の巻。パロディや、詩、ノンフィクションなど、毛色の違った作品を集めている。

     うーん、ここまで分冊する意味があったのだろうか。
    「ドランのキャデラック」や「メイプル・ストリートの家」<の緩衝材としての「ワトソン博士最後の事件」であり「ヘッド・タウン」であるんじゃないだろうか。4冊が全部一緒になったみっちり感は、そうとう胸焼けしそうではあるんだが。だからって分ければいいって問題でもないと思う。
     てことで、4冊の中で一番楽しめなかったの。
     でも、キングだからそこそこは面白いの。だもんで、結局「やられちゃったよ」って気持ちになるの。まいったな。
     息子のリトルリーグの話「ヘッド・タウン」がとても爽やか。でも、へんにべたべたしてなくて息子も、それを見てる親としてのキングも、自立してるって感じがかっこよいのであった。

  • 短編集『Nightmares & Dreamscapes』の第四作目。
    『メイプルストリートの家』同様ホラー色が薄いので、気軽に楽しく読めます。

  • 090831〜090910読了

  • 野球なんかさっぱりわからないのに少年たちが一生懸命な姿に泣けた。簡単な脳細胞してるなぁ。2007/5/1

  • スティーブン・キングの本。時間無くてまだ冒頭しか読めてない・・・。いいわけだってわかってるけどね・・・。

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著者プロフィール

1947年メイン州生まれ。高校教師、ボイラーマンといった仕事のかたわら、執筆を続ける。74年に「キャリー」でデビューし、好評を博した。その後、『呪われた町』『デッド・ゾーン』など、次々とベストセラーを叩き出し、「モダン・ホラーの帝王」と呼ばれる。代表作に『シャイニング』『IT』『グリーン・マイル』など。「ダーク・タワー」シリーズは、これまでのキング作品の登場人物が縦断して出てきたりと、著者の集大成といえる大作である。全米図書賞特別功労賞、O・ヘンリ賞、世界幻想文学大賞、ブラム・ストーカー賞など受賞多数。

「2017年 『ダークタワー VII 暗黒の塔 下 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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