黒焦げ美人 (文春文庫)

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  • 文藝春秋 (2005年8月3日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784167706012

みんなの感想まとめ

深いテーマ性と独特の雰囲気を持つこの作品は、ホラーやミステリーとは一線を画し、どこか純文学的な魅力を醸し出しています。派手な印象はないものの、読後にふとした瞬間に思い返すことができるような、心に残る作...

感想・レビュー・書評

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  • ホラーでもなくミステリでもなく
    どことなく純文学を感じさせる1冊。
    派手な読後感は無いのだけれど
    ふとした時に思い出したり色濃く記憶に残るのって
    こう言う本だったりする。

  • びっくりするほどつまらない。

  • 丸焦げに惨殺された美しい姉、唯一焼け残った耳は思い人のヴァイオリンを聴くためか?と一気に惹き込ませる。後半で"透明"すぎて不明確だった犯人の人物像に色がつき印象が変わる。身勝手な殺人が、すれ違い交わることのない2人の唯一の結末として嵌ったと思わせタチが悪い。

  • 2002年「黒焦げ美人」、2006年「べっぴんぢごく」。
    史実を題材にした前者、キーパーソンの藤原を女系一族の歴史に組み入れた後者。
    後者は「百年の孤独」を謳うにはやや小ぶりだったが、それでもフリークス好きには堪らない展開で、凄まじさにやられた。
    そして本書は、いわば「精神の畸形」を描いたものでもある。
    その精神の在り方、やはり凄まじい。
    岡山版「冷血」を謳うほどでは決してないが。

  • やっぱり、この陰鬱な暗さがいい!
    ときどき無性に読みたくなるんです。

  • 実際にあった事件をモチーフにしてるというので、興味があり読んでみた。
    あのお芝居の脚本を書いた人物には驚き。そういう人だとは思ってなかったので。

  • 文が読み辛れー。
    話の進展もなく、長い心理描写がダラダラ続いて、
    読むのが苦痛だった。

    そして、読み終わっても一体なんの話なのかよくワカんねという
    この三重苦。くそー....つまらねーの読んでしまった。

  • 何年ぶりだろ、岩井志麻子。
    人の心の闇。
    じとーっじめーっとした気持ちにこれでもかというくらいさせてくれますね。いつの時代も、一番恐ろしいのは生きている人間そのものなのだなあとひしひし。
    タイトルで期待してしまったからか、全体的にライトに感じました。衝撃度はかなり少ないです。

  • 突出したところが見当たらない、何となく読み終えられる作品。後半の自白(手紙)の感じが乱歩っぽいかなという程度。

  • 大正時代。うわぁ、と思う表現も。

  • もう少しどんでん返しがあるかと思いきや。全体的に暗いイメージ。

  • 大正時代の人々の陰の特徴に焦点を当て、
    拡大して描写したらこういう小説になるんだろう。

    全ての人の内側に鬼でも入ってるんじゃないかと思わされる。

  • 岡山の晴子と父母は妾稼業の姉のおかげで暮らしている。その姉が、大正初年の元旦の夜明けに絞殺され、家を放火され黒焦げの死体となって発見される。犯人は誰か。女学校に通う晴子の視点から描かれており、聡明な彼女は物事を客観的に見る。こうして、一歩大人になっていくこれは晴子の物語、と、読めば、中途半端感は少しは納得出来るかな、と、自分に言い聞かせてみる。

  • 途中で投げ出しては、何度か読みつづけようとしてまたあきらめる、で最後だけ読んでまたため息。
    つまらない…

    雰囲気だけの同人誌読んでるみたいだった。デビュー作ってつくづく大事なんだなあ。

  • 妾稼業で一家を支えてきた姉・珠江が惨殺されて、黒焦げ死体となって発見されて…という話。
    全編通してこれぞ岩井節!とでもいうような、じっとりとした薄暗さがあります。ほぼ全編通して妹・晴子の視点で進んでいくのですが、どうもこの晴子が第三者に対して内心抱いているはずの印象と、他の人が思っている印象との表現が全く同じだったりして(容貌とかじゃなく人の内面部分で)、そこがちょっと読んでて引っかかりました。
    また、確かに殺人事件の話ではあるのですが、犯人は誰が見てもすぐに判るし、謎解きとかミステリとしての面白さを期待して読むとがっかりするかも。殺人に至る経緯も、犯人の動機(というより自分語りか)も弱いし、今ひとつ何がしたかったのか不明。結局、誰からも部外者であった晴子の目線ではなく、違う人の目線で書いたらもっと怖かったんじゃないかな…。

  • 途中までは面白かったけど、最終的によく分からない話しだった。

  • まだ十代そこそこの女学生が、好きだと思い込んでいた男にふと褪める瞬間、凄みのあるひとりの女になる。

  • なんかタイトルから凄いなあ、と思う一冊。予想ほどえぐくはなかったものの、心理的にはかなり重くてどろどろ。「猟奇」というよりは「狂気」だな。そしてその「狂気」に憑かれていたのは誰だったのか。なんとも悲惨な物語。

  • 090921(n 091126)

  •  妾暮らしをしていた姉が、殺され家に放火された。
     妹から見た姉と、その事件の真相。
     
     なんつーか、カタルシスがないです。帯には岩井版「冷血」と呼ぶべき力作長編、とあるんだけど、それはカポーティに悪かろうよ。まぁ、岡山で実際に起こった事件を取材してなんだろうけど、事実(?)というものが枷になってる気がする。「夜啼きの森」でも似たようなこと思ったけど。
     ともあれ、なんともいえない中途半端感ばかりが残るのであった。

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著者プロフィール

岩井志麻子 (いわい・しまこ)

岡山県生まれ。1999年、短編「ぼっけえ、きょうてえ」で第6回日本ホラー小説大賞を受賞。同作を収録した短篇集『ぼっけえ、きょうてえ』で第13回山本周五郎賞を受賞。怪談実話集としての著書に「現代百物語」シリーズ、『忌まわ昔』など。共著に『凶鳴怪談』『凶鳴怪談 呪憶』『女之怪談 実話系ホラーアンソロジー』『怪談五色 死相』など。

「2023年 『実話怪談 恐の家族』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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